暑い季節は猫の食欲も落ちやすい  「夏場に猫に食事を与える」ときの注意点を専門家が解説

暑い季節は猫の食欲も落ちやすい  「夏場に猫に食事を与える」ときの注意点を専門家が解説

暑さが続くと食欲が落ちる猫もいますよね。また、食べ物が傷みやすくなる季節でもあるので、食事のあげ方には特に気をつける必要があります。

そこで今回は、 愛玩動物看護師の小野寺温先生に、夏場に食事を与えるときの注意点を教えていただきました。

高温多湿の場所に置くのはNG食べ物が傷む原因のひとつは、高温多湿の環境。日が当たる場所は温度が上がりやすいため、フードや水の置き場所としてはふさわしくありません。また、猫は暑い場所では食事をしたがらないので、猫の食事スペースは涼しく、落ち着いて食べられる場所に設置するようにしましょう。
やみくもなトッピングはNG猫の食欲が落ちやすい夏場は、ついトッピングを増やしてしまうこともありますよね。トッピングした分のカロリー数はふだんのフードから引くなど、総カロリー数には気をつけてください。たとえば、ウエットタイプの総合栄養食をトッピングに使えば、栄養バランスも保ちやすいでしょう。
残したフードへの継ぎ足しはNG夏場は食べ残したフードが傷むのが早いもの。残したフードに継ぎ足すことはせず、毎回新しいフードを与えましょう。また、フードが傷む原因には菌やウイルスも関係しています。ボウル内での菌の繁殖が気になる季節でもあるので、食事が終わったらペット用洗剤でよく洗ってください。

なお、陶器製のボウルは傷がつきにくく、そこで菌が繁殖するのを防げるうえ、汚れも落ちやすいのでおすすめです。ボウルを毎回洗うことで、愛猫の食事量の変化を把握しやすいというメリットもありますよ。

夏場はフードや水が傷みやすい季節。食事の与え方には、いつも以上に気を配りましょう。

お話を伺った先生/小野寺温先生(帝京科学大学講師 愛玩動物看護師)
参考/「ねこのきもち」2025年7月号『「やっちゃいけない」を見逃さないで! 目指せ全問正解 猫のお世話の間違い探し』
文/柏田ゆき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。

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