▼自己紹介
はじめまして。獣医師の田中康裕と申します。
今年で47歳になりますが、今まで獣医師として色々な職業を経験した中で、動物のために微力ながら自分にもっとできることがあるのではないかと思い、野良猫避妊手術の専門病院を設立をしたいと思っております。
年齢的にも開業は遅いかもしれませんが、自分がやれる範囲のことを精一杯行い、動物と人が幸せに暮らせる社会を目指してまいります。
経歴
北里大学卒業
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動物病院勤務
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地方公務員
(食肉衛生、動物愛護センター、食品衛生)
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野良猫の病院の開設をめざし、地方公務員を退職
▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ
動物病院勤務当初は、数年後の開業を目標にしておりましたが、自分が動物病院で責任者として、技術的にも経営的にもやれる自信が持てず、地方公務員となりました。
その後、動物愛護センターで働く中で、今まで全く知りもしなかった動物がおかれている立場や、社会・行政の問題にぶつかり自分の無力さを痛感しました。
しかし、市民の方々やボランティアさんが日々動物のために本気で不幸な命をなくすためにご尽力されている現場を目の当たりにし、自分にももっとやれることがあるのではないかと思い、動物病院の設立を決意いたしました。
【地域の問題点】
1.無責任なえさやりが多い
行政には日々多くのえさやりに対する苦情があるが、行政もやれることは限られている。
2.猫の繁殖力
1回の出産で3~8匹産み、年に3回出産することもあります。また長崎県は気候も温暖で、坂道や細い路地などが多く、猫にとって生きていきやすい環境にある。
3.多頭飼育崩壊
最初の1匹の避妊手術を行わなかったことにより、1~2年で30~50匹超えの多頭飼育崩壊になる事例も珍しくありません。
4.野良猫の不妊手術の予約が取りづらい
こちらの地域では動物病院の手術枠が慢性的に不足しており、やむなく市外の動物病院へ野良猫を搬送し、手術を受けさせているボランティアさんも多く、春から夏の出産シーズンなど避妊手術が間に合わなくなるケースもあります。
5.遺棄が後を絶たない
野良猫の不妊化が終わった地域に遺棄があり、なかなか完了しない。また、多くは子猫であるため、夜は自宅での授乳が必要。
これらの問題を解決するためには、野良猫の不妊化を進めることが急務です。
そのために、長崎県県北地域では初となる「野良猫のための病院」を開設したいと思います。
追われ、嫌われ、居場所さえ奪われ、外の過酷な環境のなか生きることさえ許されない命があります。
どうか野良猫を増やさないために、人知れず死んでいく命をなくすために、ご支援ご協力をお願いします。
▼プロジェクトの展望・ビジョン
・急に捕獲できた時などにも可能な限り対応します。
・ボランティア、行政と連携して野良猫がいる地域ごとの不妊化を行い、最後の一匹まで不妊化を
進める協力をします。
・病気の野良猫や、道路で轢かれてる野良猫など、不幸な命がなくなるように尽力します。
・動物が憎まれる世の中をなくし、動物と人が共に幸せになる社会を目指します。
▼応援の声
保護活動をしながら漫画を描いているtamtamと申します。
自身の著書である『たまさんちのホゴイヌ2』の1話目に、“看取ること“というエピソードがあります。
捨てられた老犬、福くんの笑顔を取り戻すために、動物愛護センターの職員さんたちが奮闘する実話物語です。
そして、この物語のメインの登場人物こそ、田中さんなのです。
私が初めて動物愛護センターへ行った時、そこで獣医師として働かれていたのが田中さんでした。
行政の窓口である動物愛護センターは、困難な相談も多く、命を救いたい彼らからしたらあまりにも理不尽な出来事も多々あることでしょう。そんな中でも、命にしっかりと寄り添い、一匹たりとも命を無駄にしたくないという思いを田中さんからは強く感じました。
そんな彼の行動力、人間性に私はすごく惹かれました。そして、そんな彼に惹かれているのは私だけではないようで…
センターを退職された後も、センターにはちょこちょこ遊びに行かせていただいているのですが、職員さんはみんな口を揃えて『田中の思いを継いでる』と笑顔で話すのです。きっと、“思い“は伝染し、繋がれていくんだと強く思いました。
関わる人が増えていけば、日本の動物福祉の輪はもっと広がっていきます。
殺処分数全国ワースト2位の長崎から踏み出す大きな一歩、彼の行動、そしてまっすぐな想いを心から尊敬し、心の底から、応援しております!!!
【追記】
1、掲載している画像は家主・飼い主の許諾を得て掲載しています。
2、tamtam様に、プロジェクトを行うこと、名称と画像掲載を行うことの許諾を得ています。