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「引っ越すから」「子どもが生まれるから」――そんな理由で、犬や猫を手放す人が後を絶たない。昨今、動物保護施設では身勝手な理由で放棄されたペットが急増しており、保護活動者や獣医らからは危機感を訴える声があがっている。

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環境省の「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況(令和5年度)」によれば、全国の自治体が引き取った犬・猫の数は合計44,576頭。うち飼い主からの「飼育放棄」が8,503頭となっており、その多くが家庭で飼われていた犬や猫だった。近年は殺処分数が減少傾向にあるものの、”飼えなくなったから”と持ち込まれるケースは依然多く、保護施設の負担は増す一方だ。

ジャーナリストの中山千紗氏はこう語る。

「ペットは命ある存在です。にもかかわらず、引っ越しや出産など、人間の都合で安易に手放される現実には、やはり制度の不備もあると感じます。ペットショップなどで気軽に購入できる一方で、飼育に必要な知識や責任感が追いついていない人が一定数いることは否めません」

中山氏が懸念するように、日本ではペットの販売に際し、購入者の生活環境や継続的な飼育意思を厳しく審査する制度がほとんどない。欧州の一部では「飼育免許制度」や「譲渡契約書」が義務化されている国もあるが、日本における規制は緩く、飼い主教育も徹底されていないのが実情だ。

高齢者による飼い残しも深刻な課題のひとつだ。独居高齢者が犬や猫を飼い、死亡・入院などによってペットが行き場を失うケースも多く見受けられる。

中山氏はこう訴える。

「命の終わりまで想像する力が必要です。特に犬や猫は10年以上生きる動物ですから、自分のライフステージの変化も見越して計画的に迎えることが大前提。もしどうしても手放さざるを得ない事情があるなら、せめて最後まで責任を持って譲渡先を探す努力をしてほしい。保護施設は便利な引き取り所ではありません」

一度傷ついた動物は、人間不信や心身の不調を抱えることもある。信頼を築き直すには長い時間がかかることも多く、保護ボランティアの負担は計り知れない。

ペットは物ではない。人間の感情や状況によって使い捨てられていい存在ではないはずだ。それでもなお、今日もどこかで「育てられない」と持ち込まれる命がある。今回お話を聞いた女性は、そんな捨てられたペットを引き取った1人だ。

「ちょうど支援品をお届けにあがったときに結婚して、妊娠したから犬はもういらないと保護施設に持ち込まれた2匹と出会いました。飼い主を追うような2匹の瞳を今も忘れることができません。あまりにも不憫でいてもたってもいられず、育てる決意をしました。でも保護施設にすら持ち込まずに捨てる人もいるそうです。もう本当に信じられない」

さらにひどい現状は【関連記事「一人が寂しいから…」ペットを求める義母の年齢とは?。生涯飼育の課題と現実】でもお読みいただける。



【取材協力】ジャーナリスト|中山千紗氏【聞き手・文・編集】常田真悠 PHOTO:Getty Images 【出典】環境省|「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況(令和5年度)」

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