飼育放棄なんてさせない。

愛犬と飼い主が生涯一緒を実現できる老犬ホームの開設へ。

 

「なんとかしないといけない!」

 

保護が必要な小さな命の存在を知り、保健所に突撃訪問して保護活動を始めた17年前。

 

今は多くの犬を幸せにするために保護団体「NPO法人はぴねすDOG」や、保護活動をする人・団体が孤独にならないようにサポートする団体「保護の輪」、そして個人でペットホテルやドッグトレーナーなどの事業を行なっています。

 

日々全力で命と向き合う保護活動ですが、活動を通して「飼育放棄」という社会問題に何度も遭遇してきました。

 

飼育放棄とは動物を飼えなくなった飼い主がお世話をせずに放置したり、捨ててしまったりする行為です。ただ、みんながみんな捨てたくて捨てているわけではありません。

 

ご自身が病気になったり事故に遭って面倒が見れなくなってしまったり、老犬の介護に疲れてしまってお世話ができなくなってしまい、周囲に頼ることもできず放置してしまう。

 

そして飼育放棄が起きた先にはもちろん、救いを求めている動物がいます。

 

 

また、今の私たちの団体活動では里親さんへの引き継ぎがしやすいように、レスキューした保護犬を預かりスタッフが一般家庭で預かるシステムのため、譲渡に繋げにくいような「老犬でケアが必要な子」「病気、介助が必要な子」「問題行動がある子」たち全てには手を差し伸べきることができず、多くの頭数を引き受けられないという心苦しさがあります。

 

この「飼育放棄」という社会問題と、手助けすべき子に手を差し伸べることができないという団体の課題に向けて、老犬のための施設が必要だと思っています。

 

飼い主さんが愛犬を安心して任せてもらえるように、ケアが必要な子が安心して過ごせるように、老犬ホームを設立したいと思っています。

 

そんな想いを10年前から抱いたまま紆余曲折があったのですが、奇跡的に念願の物件と、共に老犬ホームの運営を始めてくれる素敵なスタッフに出会うことができました。

 

夢の老犬ホームまであと一歩……。

 

プロジェクトには大きな資金が必要です。物件は購入しました。

応援してくださる皆さまにはどうか、物件の改修工事やドッグランの設営の一部をご協力いただけたらと願っています。

 

今必要な老犬ホームを、一緒に作っていただけると嬉しいです。

 

 

 

 

「命を助けるためになんとかしないと!」
そんな想いから始まった、私の保護活動

 

ページをご覧いただきありがとうございます。

大阪を中心に活動するNPO法人はぴねすDOG代表の間柴泰子です。「動物を取り巻く環境をどうにかしたい!」と、動物たちのことを常に考えながら活動を続けています。

 

小さな時から私の生活の中には常に動物がいました。子供の頃は可愛がり専門でしたが、大人になって犬を飼い、保護するべき動物があることを知り、17年前に「何かしないといけない!」という想いだけで保健所に「命を助けたいです!」と突撃訪問。そこから私の保護活動がスタートしました。

 

 

突撃訪問して職員さんに言われたのは、「ではまずは地域の野猫のTNRを」とのこと。

豊中のTNRされていた団体と保健所にTNRM(※)の仕方を教えてもらい、住んでいる地域の猫10匹ほどのTNRを完了しました。

※TNRM:Trap(捕獲)、Neuter(不妊去勢手術)、Return(元の場所に戻す)、Management(管理)

 

完了したことを保健所に報告に行くと、「継続してできそうなのであれば、保健所の犬を引き出しますか?」とご提案いただいたので、犬のレスキューを始めてみることにしました。

 

同時期頃に、近くの公園で足を骨折しているダックスを見つけて保護しました。私が初めて保護した犬です。

「クラック」と命名しました。

 


クラック

 

個人的に始めた活動も、助けてくれる人や協力してくれる人が増えてきて、チームになっていきました。命に関わる活動をしている以上、きちんとした団体にしていくために「NPO法人はぴねすDOG」を設立しました。

 

今はボランティアの皆さんに支えられながらNPO法人はぴねすDOGでの活動を展開しつつ、保護を多方面から考え、動物により良い未来が訪れるように色々と画策し、日々頑張っています。

 

●NPO法人はぴねすDOGの主な活動内容
◆レスキュー活動
◆譲渡活動
◆人との生活の中で、人間との共生や医療面を整えて、衛生的にもきれいに保つ
◆譲渡会イベント
◆講演会イベント
◆犬の飼育勉強会

●活動実績
※猫のTNRM活動の時期も含めると16年ほど
・保護活動や保護に関わった犬の頭数:約700匹
・譲渡頭数:約600匹

 

 

団体の活動を通して見えた「飼育放棄」という社会課題
手を差し伸べるべき犬を救うための施設がほしい

 

保護活動を通じて、いろんなご家族と出会わせていただきました。

 

犬を迎えてくださる里親さんたちは、待望のわんこたちとの生活にキラキラした嬉しい表情が観れるのですが、一方で保護活動には、飼われていた方から手放される、いわゆる「飼育放棄」される動物がいます。

 

迎えた限りは最後まで飼う。は、当たり前に持ってもらう覚悟だと思いますが、人生には想定外のことが起きたり、まさかと思うような試練もやってきます。

病気、事故、入院、体力の限界、高齢化、引越し、アレルギー、離婚、など……。

 

飼育放棄の中には犬を手放したくて手放す人ばかりではなく、致し方なく犬のことを想って手放す選択をされる方もたくさんいました。

 

■多頭飼育崩壊になりかけていた一般家庭のこと

 

〜手放したくないがサポートが必要な状況。しかし飼い主が周囲に頼ることができなかったケース〜

 

オスとメスを飼っていて、去勢不妊手術をしなかったばかりに10匹ほどに増えてしまっていた一般のご家庭にレスキューに向かうことがありました。

 

元の飼い主さんはご病気も発症されていて、充分にお世話もできていない状態。家の中はうんちとおしっこまみれ、部屋もかなり汚れていました。

 

水飲みの中には虫やうんちが浮いていて、ご飯は洗面器数個に山盛り入っていて、それぞれが自由に食べられるようにはしているが、虫とハエ付き……。

 

犬たちにはノミが大量に住み着いていて、洗ったらノミが大量に湧き出てくるような状態でした。

 

もちろん全頭をレスキューしに行ったのですが、連れて帰る際に大声で号泣されたんです。

「犬たちには申し訳ないことした。あとはお願いします……。」と。

 

泣き声は、玄関のドアを閉めて、私たちが車に乗っても聞こえるくらいでした。

 

私も生活の中で愛犬のことを想って離れ離れになる可能性はゼロではないです。

手離したくて飼育放棄する人ばかりではありません。

 

「今だけ」、「一時的に」人の力を借りたり、サポートしてもらえたりなど、子育てと一緒で一人で抱え込まずに、人に頼ったりしながらも最後まで適正に、犬により良い環境で生活を続けてもらうということを援助できないか。

 

そして気持ちだけで犬を飼うことはできないので、引き取るべき状況であれば迅速に引き取ることができる施設があるといいなと思いました。

 

この現場でレスキューした子たちは、みんなしっかり医療とケアを行い、全員素敵な里親さんに迎えてもらって素敵なシニアライフを送っています。

 


レスキュー直後の様子


レスキュー直後の様子

 

元の飼い主さんは、引き取った数ヶ月後にお知り合いの方から悲報をお聞きしました。

 

 

■ムックのこと

 

〜事前に頼ってもらえたことで、飼い主と犬が終生幸せに暮らせたケース〜

 

メンタリティ的な問題から、お世話ができなくなってしまったムックの元飼い主さん。

ムックもシニアになって、介護などの力仕事も増えてきてお世話ができなくなってきたと事前に相談がありました。

 

最初は元飼い主さんの体調が良くない時や、仕事などが多忙で介護が行き届かない時に預かっていました。しかしだんだんムックの体調も悪くなってきて介護度合いが進んできたので、私の元で生活してもらうようにしました。

 

 

そこからは元の飼い主さんと連絡を取りつつも、体調が良い時に面会してもらうことに。

 

元の飼い主さんは、ムックに会えるのがとっても嬉しそうで、会ってる間はずっと抱っこをして、赤ちゃんをあやすように前後に揺れていました。

 

元の飼い主さんは、またムックに会えることを楽しみに、毎日を頑張って精力的に治療に励まれていました。

 

そうしているうちにも、ムックはだんだんと老化してきて、バランスが取れなくなって、歩けなくなり、自力で立てなくなって……。寝たきりになりつつも、好きなお肉はバクー!!っと大きな一口で私の指ごと食べるような、食いしん坊のおじいちゃんわんこになってました。

 

 

老いには勝てずに、ムックは弱っていったのですが、最期の時が近いのがわかったので、ムックが亡くなる2週間前に会ってお別れをしてもらえました。ゆっくり二人だけの時間で、お互いに今までありがとうと言い合っていたと思います。

 

ムックが亡くなってからすぐに、今まで住んでいたお家に帰ることができました。

 

 

ムックをお預かりさせてもらったムックの飼い主さんからは、お預かりのことに関してメッセージをいただきました。少し長いですが、読んでいただけたら嬉しいです。

 

ムックは5歳の時 大阪府の犬管理事務所からもらった子でした。

管理事務所の方から間柴さんを紹介されてました。何度かトレーニングにも来てもらってました。私が不調の時の動物病院やトリミングへの送迎も引き受けて貰いました。2017年頃に、私は2ヶ月の入院をしました。ムックは10歳頃です。その時もお預かりしてもらいました。間柴さんはとにかくワンコへの愛情が溢れています。

2024年。ムックは16歳の後半になっていて、緑内障にもなりトイレの躾けも上手くいかなくて、困った私は大阪府北部にある「老犬ホームもしている施設」に預けました。その頃私にも病気の症状が出ていて、将来的にはムックをこの施設で見てもらうことになるだろうと思っていました。

ところが、ムックが入って2週間目ぐらいに、「全く食べなくなったから引き取るように」と電話がかかって来ました。そこでの集団生活に慣れなかったからです。

私は自分の症状がどんどん悪くなっていくのに、この老犬ホームはムックを預かってはくれないと確信しました。預ける前には散歩で歩いていたムックも歩かなくなりました。

動物病院の送迎を間柴さんに頼んだ時、その預けた施設の話を私がすると、間柴さんから「将来的に老犬ホームをしたいと思っている」と言われて、私は救われました。間柴さんは海外にまでワンコのトレーニングの勉強をしに行っていると聞いたこともありました。間柴さんは正直厳しいです。ワンコへの思いが強いからだと思います。

「ムックを最初の老犬ホームの準備だと思っています。」と言われて、2024年3月18日にムックは間柴さんに引き取られました。

お陰で私は4月2日に病院に入院ができました。10月25日に退院したのです。忙しい中でも時々ムックの写真をLINEで送ってもらえました。

その上計3回ほど、私の入院してる病院近くのドッグカフェまでムックを連れてきて、面会もさせてもらえました。ドッグカフェでの面会では私は有頂天でした。ムックに会えるなんて思いもよらなかったからです。

ムックが歩かなくなりご飯も食べなくなった施設の老犬ホームに預けることしか当初は考えていませんでした。見積もりで100万ぐらいかかると聞いていました。そこではムックは食事もしなくなっていたのですから、実際に引き受けてくれたかも疑問です。

ですので、間柴さんの「本当に預かりますよ」の言葉に救われました。

家庭的な雰囲気の中ムックは過ごしているのだと思うと、嬉しくて仕方なかったです。本当は私が最期までムックを看なくてはならなかったのですが、お陰で安心して自分の病と向き合えました。

散歩中、私と同年齢やそれ以上の高齢の方がワンコを連れておられるのを目にします。自分もワンコも元気な時に出会って、最期まで見るつもりでもワンコも寿命が長くなり飼い主も事故や病気に出会うことも起こると思います。

そんな時、ワンコを劣悪な環境に置かずにみてもらえる老犬ホームほこれからどんどん必要になると思います。

また、ムックは他のワンコを見たら吠えまくるので隣近所から嫌われてました。しかし間柴さんはムックを良い子だと言ってくれました。私にとってもムックは可愛い良い子でした。

ムックにとっても、間柴さんとの出会いはとても良い出会いだったと確信してます。私以上の存在です。あれだけ近所では犬にも飼い主にも嫌われていたムックが、間柴さんのお陰でワンコの仲間入りができたんですから。

親族やご近所の方からも言われました。「そこまでしてくれるところは滅多に無い」と。
何処とは言えませんが、とある施設の方には安楽死の話をされたこともありました。

間柴さんとの出会いが、私には貴重なものでした。

 

 

心から愛しているのに、一緒に居たくても飼い続けることができない。

飼えるんだけど今は心も体力も余裕がないから、サポートが欲しい。

どこかに頼りたいのに、預かりを断られてしまう。

 

そんな人たちが罪悪感なく頼ることができる環境を作りたい!

安心して任せてもらえるように、ゆったりまったりした時間が流れる老犬ホームを設立して、人も犬にもホッと一息ついて、前向きになれるパワーをチャージする施設を作りたい!

多くの人が無理のない範囲で、愛する犬たちに最期まで寄り添えるようなお手伝いをしたい!

 

私が自分がやりたいこと、やるべきことと真剣に向き合い、改めて思ったことでした。

 

施設に預けるのは飼育放棄ではありません。人であっても犬であっても、介護・介助を他の人にサポートしてもらったり、他の人に助けを求めることはよくないことではありません。助けを求めたければ、求めていいんです。

 

しかし預けたいけど、犬の状態によっては老犬ホームやペットホテルでは預かってもらえないということも多いです。そんな矛盾している状況、矛盾していることで苦しんでいる犬たちがいる状況を、何とかしたいんです。

 


ムックと私

 

またレスキュー後に保護した子を一般家庭へ譲渡する場合、比較的お世話しやすい子や、若くて程よくアクティブな子は、NPO法人はぴねすDOGの預かりスタッフにも受け入れてもらいやすかったり(※)、譲渡が決まることも早い傾向にあります。

※NPO法人はぴねすDOGはレスキューした保護犬を一般家庭で預かります。人と同じ空間で生活することにより、日頃の人との暮らしの中での細かいルールや人との約束事、個別の犬ができること・できないことをしっかりと把握して、行動改善やトレーニングなどを行い、里親さんへの引き継ぎがしやすいようにしています。

 

その反面やはり、「老犬でケアが必要な子」「病気、介助が必要な子」「問題行動がある子」にはなかなか手を差し伸べられなかったり、数を引き受けられないというもどかしさが出てくるのが現状です。

 

どんな子でも命を助けたいのですが、預かりボランティアの方々の環境や生活状況にも左右されるため、助けられる犬が限られてしまいます。

 

私自身が助けたいと思っていても、助ける犬を選ばないといけないというギャップが広がれば広がるほどに、心に広がるモヤモヤ……。

 

本当の保護活動とは?どうやったらそんな子たちにも手を差し伸べられるか??

なかなか引き取り手の少ない子たちを助けるためには、施設を持たない今の保護団体1本のレスキューでは限界があると痛感しました。

 

 

今よりも助けが必要な子、もっと多くのわんこたちを幅広くのびのびと生きてもらうために、その場、その時に一番助けるべき子をすぐに救うことができるような施設が必要だと思いました。私が描く、老犬ホームが必要と感じました。

 

 

保護活動自体は素晴らしく、私たちの団体の活動も絶対に間違いではないのですが、手助けしたい犬はもっと他にもいるじゃないかと、10年ほど前からずっと、シェルター、老犬ホーム、施設の構想を持っていました。

 

 

保護犬が繋いでくれた奇跡
構想から10年。諦めかけていた念願の物件に出会う

 

保護さえされれば、安心だと思っていた。犬猫やペットが好きで命を助けたい人が保護団体をすると思っていたのですが、保護団体が虐待をする衝撃的なニュース(※)を目にしました。

※・神戸新聞NEXT「犬への「虐待」で起訴された動物愛護団体と代表「体罰は虐待ではない」 民間ボランティアが「組織全体で”暴力”を容認」3回目の刑事告発」

・NHK WEB「猫の保護活動ボランティアの自宅で猫が死ぬ 100匹以上か 熊本」

 

こんなことが起こるようになってきました。保護された後にも可哀想な劣悪な環境になることに、もしかしたら保護されなかったほうが良かったかもしれないことに……。

 

実際に、京都の保護団体の崩壊現場(※)に行きましたが、言葉にならないような地獄でした。

※朝日新聞「犬や猫を29匹飼育、餓死や虐待の疑いで逮捕 京都府警」

 

逃げられない状況で、そこで懸命に生き延びなければならない、いつまでも終わりのない生き地獄。一気にシェルターで保護をする、施設を持つことが怖くなりました。同時に、周りの保護活動との連携や協力体制が必要なことが身に染みました。

 

初心を忘れないように、命に対して助けたいと思っていた頃の気持ちを忘れず、保護した後の動物たちのQOLの質の高さを維持できる保護活動を継続してもらうために、施設よりも先に「保護の輪」を設立しました。

 

■保護の輪

 

「保護の輪」は、頑張り過ぎている団体や、さまざまなことが不足している団体を手助けする団体です。

例えば、「医療を受けさせるお金が不足している」「フードが不足して動物たちが食べるものがなく困っている」「人手が足りなくてお世話が行き届いていない」など、不安要素や不足事項が保護活動にはつきものです。

 

そのような状況に陥り、環境が劣悪になればなる程、周りに助けを求めることができなくなります。知られてしまう怖さがあるからです。そして、余計に孤立してしまい劣悪に拍車がかかる。

 

そうならないように日頃から連絡をとって連携をしつつ、元の軌道に乗った保護活動に戻ってもらい、より良い保護活動を継続してもらうことで、多くの命を救うことに繋げてもらう。レスキューされたのに、再度レスキューが必要な二次レスキューを防ぐことを中心に活動をする団体です。

 

他団体の困りごとを解決して、保護活動に専念できるように、余剰に余った支援物を他の団体さんにシェアしたりもしています。不足していることを補いつつも、過剰なものを手放せて、スペース的にも時間的にも命を優先に活動できる事をサポートしております。

 

また、活動する限りは何をするにも先立つ資金が必要です。

保護の輪では、不要なものを可愛いグッズにリメイク、リユース、リサイクルを行い、イベントなどで販売しております。そこで得た活動資金を補填しているとともに、SDGsの観点からゴミを出さない。不要なものを活用する!生まれ変わって誰かの必要なものとなっています。

 

そして、フード会社とのタイアップで、ペット産業の企業が出す、企業ゴミを減らすべく、賞味期限の近くなったフードやパッケージチェンジ、袋破れなど、販売できずに廃棄していたものを買い取っています。一石二鳥どころか、一石七鳥くらいになっています。

 

フード会社だけではなく、幅広くペット業界の企業様にご支援いただいています。

孤立させない、孤独にならない保護活動の連携を強固にしています。

 

 

でもやっぱりシェルターを持つことが諦めきれずに、土地や物件を探したり、いろんな人に施設の構想を聞いてもらっていたのですが、コロナ渦になり田舎に移住する人が増えて、一気に予算内の物件が無くなりました。

 

やはり犬がいる施設は吠えも匂いも迷惑がかからないように住宅地から離れたところで、と考えていたこともあり、悶々とする日々……。

そんな中、嬉しい出来事がありました。

 

 

まさかの、先に施設スタッフを確保!

 

私が施設を持つとなると行き来が頻回になるので、自宅から近いところで新施設となる場所を探していたのですが、それがなかなか見つからずでした。

 

無人の施設にはしたくないと思っていたので、探しつつも保留だったのですが、ひょんなことからNPO法人はぴねすDOGの預かりスタッフだったTさんにシェルターの構想を話ししたところ、「住み込みで働きたい!」と申し出てくれました。

 

今の生活を大きく変化させて、住み込みで犬のお世話もしてくれる人はなかなかいなくて、願ったり叶ったりでした。しかもこのTさんは犬への愛情がものすごい方で、NPO法人はぴねすDOG以外にも3団体ほどのシェルターにもお手伝いに行くほどの犬好きで、犬愛が深い人です。

 

 

今度はまさかの再会で物件と出会う

 

そのTさんがシェルターを運営するにあたって、場所は大阪府豊能郡能勢町がいい!との希望。

私が探していたエリアとは大きく変更することになりました。

 

Tさんも勢力的に物件を探してくれて、方々に物件や土地を求めて連絡したり調べてくれたりする中で、一度はお断りされた企業さんからの折り返しの連絡があり、「社長が話を聞いてみたいと言っている」とのことでした。

 

私は詳細わからないままに、Tさんに連れられて構想を聞いてもらいにお伺いすることになり、そしてお顔を見て「ん?」、名刺交換するとさらに「んん?」となりました。

 

私「もしかして、お会いしたことありますか?」

 

社長さん「あれ?毎年年賀状いただいてますか?」

 

私「はい!やっぱりそうですよね!?」

 

なんと、その社長さんは8年前にトイプードルの「エルモ」を譲渡した里親さんでした。私は里親さん全員に年賀状を書いていて、その社長さんにも毎年年賀状を出していたので名前にピンときました。

 

エルモが亡くなったのが2024年12月。

私たちが社長に出会ったのは2025年1月。

 

この出会いはきっと、エルモがつないでくれたご縁だと思っています。エルモが「パパ、お世話になった間柴が困ってるから助けてやってよ」と、社長に巡り合わせてくれたんだと思います。

 


エルモ

 

そして社長が提示してくれた物件が施設にはとても良くて、私もスタッフのTも気に入りました。

 

10年間も悶々と、保留になったりして諦めかけていた念願の施設が、そこからご縁に後押しされるように、めぐるめくスピード進み始めました。

 

あとはこの物件を、老犬ホームができるように形にしていく必要があります。

 

 

 

皆さまからのご支援で実現できること
老犬ホームとして運営できるように、改修工事へ

 

10年をかけての奇跡の出会いがあり、老犬ホームプロジェクトが動き始めました。

 

もう構想も十分に練っています。

また、今すぐにでも施設を必要としている犬たち、そして人もいるので、すでに工事に取り掛かっている部分もあります。

 

しかし、プロジェクト全体では莫大な費用がかかります。

 

・土地/物件代:980万円

・改修工事費:1,615万円

 

・ドッグランの整備、設営費:およそ300万円

 

・その他諸経費…

 エアコン設置:100万円

 電球設置:15万円 など

 

このプロジェクトを通して、人と犬とが共生する社会での問題をぜひ知っていただきたいと強く思います。

 

どうか私の想いに乗っかっていただけないでしょうか。ご支援という形で応援いただくことで、仲間になっていただけたら大変嬉しいです。

 

■第一目標:800万円

 

■資金使途:

・老犬ホームの改修工事

・諸経費、手数料等

 

第一目標では施設のリフォーム、改修工事にかかる費用の一部を集めさせていただきます。

 

 

■最終目標:2,000万円

 

■資金使途:

・老犬ホームの改修工事

・老犬ホームの設営

・ドッグランの整備、設営

・諸経費、手数料等

 

老犬ホームとして運営していくにあたって建物の改修工事だけではまだまだ足りないのですが、特に「ドッグラン」は必須です。第一目標を超えてご支援をいただくことができた場合には、まずはドッグランの整備費として充てさせていただく予定です。

 

老犬ホームについて

 

 

施設では、動物愛護法改正に基づき規定内の20匹以内の予定です。スタッフ増加に伴い、受け入れる頭数増加の予定はあります。

 

老犬ホームと言っていますが、病気や介助介護が必要な子も受け入れます。健康な子でも預かりが必要な際にペットホテルとして活用していただけるようにします。

 

どんな犬でも受け入れたいとは思っていますが、人の都合の良いように使うことができる老犬ホームではありません。犬を捨てることを推奨するような施設ではもちろんありませんので、例えば犬の介護がやりたくないから預けるような人のための施設ではありません。

 

人のためという要素も強く見えるかと思いますが、あくまで犬が中心で、手助けが必要な犬の幸せを叶えます。人の幸せありきで犬も幸せになれると思っています。

 

 

なぜ保護団体での運営ではなく間柴が運営するのか

 

まず大前提として、今回皆さまと作る老犬ホームは、「保護犬にならないように」犬を飼育放棄しなくて良いようにサポートをすることに力を入れる事業なので、「捨てられた犬を救う」活動をしているNPO法人はぴねすDOGとの活動には少し違いがあります。

 

また、この老犬ホームをNPO法人はぴねすDOGで運営するとなると、保護した子で老犬、シニア、病気の子や、問題行動があったりお世話に手がかかる犬は老犬ホームで受け入れて当たり前という感覚になってしまうからです。

 

これから作る老犬ホームは、保護した犬たちが今後家庭犬として愛情を受けるためのプレ期間として生活する場所ではありません。

 

本来なら、たっぷり愛情を注いでくださるご家庭に、犬の環境変化を最小限に、今後里親として希望してくださる家庭の生活に近い環境で、生涯の家族へとバトンタッチしていきたい、というのがNPO法人はぴねすDOGの保護犬活動です。

 

NPO法人はぴねすDOGの預かりスタッフさんは、本当に覚悟を持って、そして愛情を持って日々活動してくださっています。NPO法人はぴねすDOGでは、一旦預かりを引き受けた保護犬は、基本的に里親さんが決まるまで、移動は原則禁止となっております。

 

人の都合で犬を手放さないように!を説得している団体が、安易に人の都合で預かり間の移動をするのはおかしいと思うからです。

 

 

 

“一緒の生活を諦めない”をモットーに
安心して預けてもらえる、飼い主さんのサポートができる場所を作りたい

 

飼育放棄したくないばかりに、施設に入るのを拒否して人が亡くなってしまい、残された犬が骨と皮でミイラ状態になっても生き延びれていたということがありました。

 

そういうことを起こさないように、入院したり、気持ち的にも大変で一時的に預かってもらいたい時などに、飼育放棄することなく、“一緒の生活を諦めない”をモットーに飼い主さんのサポートができる場所を作りたい。

 

施設に入ってもいつか愛犬に会えることを楽しみに、生き甲斐にして生活を頑張ってもらえたら、という形で、犬の存在が人の福祉にも役立つことができたらと思っています。

 

基本的に、老犬やシニアの子は、ペットホテルも断られることが多いです。老犬に対して、決断とお世話になれている老犬大好きなスタッフがお世話するので、安心して預けてもらえるようにします。

 

心も体も疲弊してしまう介護。時間もお金も搾取されて、孤独と不安の中一人で介護の負担がかかることも多くあります。

 

そのような時に、つい心をよぎってしまうかもれない、「死んでくれたら」の気持ち……。

 

そうなってしまわないように、一度離れて、再度前向きな気持ちで向き合ってもらう。その向き合う気持ちに寄り添って、前向きになってもらうために過ごす時間と場所が必要です。

 

 

老犬ホームができたら…。

介護生活はいきなり来てしまうことが多いですが、日々介護の状態は変化します。この先どこまで続くのか、一人でお世話できるのか、不安になることも多いです。

 

そのような時に、介護はこの先こうなる可能性があるのがわかっていると、心構えも余裕も出てくると思いますので、ただ預かるだけでなく、介護のことについて知識を得ていただく場所にもできたらと考えています。

 

介護というのは24時間体制ですし、離れていても心配になります。出かけていても気になって帰路を急いだりもします。頭から介護の犬たちのことが離れなくて、疲れてしまう方も、一度犬を預けて心が軽くなり、前向きになってもらいたいです。

 

運営に余裕が出てからの構想ですが、老犬介護やケアに強い講師の方に来てもらってセミナーを行う予定です。

 

一人で数少ない介護を模索状態で進めるよりも、今までいろんな介護や介助を経験してきた方からの、

「これが良かった。」「これが効果的だった」「これはこういう理由でやっても意味なかった」など

即実践に使える、より良い介護の情報を共有できます。

 

またこれもスタッフが増えてからにはなりますが、ヘルパーさんや民生さんと協力して、在宅中でペットと生活している人に向けて訪問をすることで、犬猫のお世話のケアや手遅れにならないよう最悪の事態にならない予防をするなどを考えています。

 

長く、幸せなペットとの生活をしていただけるように、そして犬たちが安心安全に暮らしていけるようにしたいと思っています。

 

 

また、折角施設を作っても、困っている方、お世話を耐えて辛さを感じている人に出会えなければ意味がありません。

 

「今の自分にはこの施設を使うことはない」と思われている方も、そのご家族やご親戚、ご近所さんや、お知り合いなどにも。お仕事として、お困りの方と出会うことがある方も、愛犬の介護、介助、病気などでサポートを必要としている方も。愛犬が元気過ぎて日中遊ばせてほしい方やお世話が行き届いていない方などにも、このプロジェクトが届くように……。

 

この施設のこと、このクラウドファンディングのことを、周囲の方にお伝えいただけると幸いです。

 

 

応援メッセージのご紹介
応援してくださる方々からメッセージをいただきました

 

『ザ・ファブル』作者 南勝久さま

犬猫、その他のペットと呼ばれる動物達の飼育放棄や多頭飼い崩壊などよく耳にするようになった。嫁がそっせんしてハピネスさんとの繋がりを持つようになったのが大きな要因だ。
 

僕もそもそも犬を飼っていた時期もあったが、なんの知識もなく、まさに「昭和の飼い方」であった。今の知識ある人の犬の飼い方を聞くたびに反省しかない。嫁と出会い保護犬を迎えて、犬に対する嫁の姿勢にいつも感心しながら自分も影響され、考え方もずいぶん変わったと思う。

ハッキリ言うがペットショップから犬猫を買った、とか聞くとすごく残念な気持ちになってしまう。ドッグフードひとつにしても「あぁただの金儲けでやってる会社だな」と感じると腹立たしくもなる。
 

動物は愛情を注ぐとわかりやすくそれに応えてくれる。飼い主ファーストなのである。保護犬の場合は個体差によってそれまでの経験の中でなかなか難しい子もいるようだがそれでも飼い主ファーストだと思っている。そんな犬は立派な家族だ。
 

「犬に話しかける飼い主はよくいるが、犬の話を聞いていない飼い主が多い」というのを聞いたことがあるが自分がまさにそれだった。しかし嫁は犬の表情や仕草から犬が何を伝えたいか、理解しようとする姿勢には感服である。
 

ウチは今、保護犬の老犬をそっせんして引き取っている。嫁も僕も仕事もあるので3頭までならうちの子として可愛がって見送ってやれる、
老犬になるまでに苦労したであろう最後の余生の数年をウチで生きてて良かったと犬に感じてもらえたらというのがウチの主旨である。
 

すでにウチでは3頭の犬が逝ったがその度に悲しく寂しくもなるがウチで過ごしてくれた日々はかけがえのない思い出である。
 

世界的にも日本はペットに対する法律、考え方が諸外国に比べるとまだまだ行き届いていない。
国がやらないなら私達がやる、という間柴さんを僕は応援、支持したい。

南勝久

 

 

ドッグスリング専門店ERVA/エルバ 代表 黄瀬知美さま

「犬のためなら死ねる!!」
──このセリフ通りの人が、代表の間柴さんです。

 

保護活動に、トレーナー、カウンセリングに老犬ケアまで。
ただの“犬好き”じゃ到底つとまらない現場で、ずっと、わんこの「家族でいられる時間」を守り続けている方です。

 

実はわたし、
「我が子(犬)を誰かに預けるなんて、絶対ムリ!」って思ってたタイプで。間柴さんにも「黄瀬さん、過保護すぎですって」と笑われたことがあります。

 

ほんまそのとおり。過保護大魔神です。

 

でもね。
そんなわたしが、唯一「預けられた」のが、間柴さんでした。

 

緊張でごはんが食べられなくなったムーに、
あの手この手で工夫してくれて。
ドッグランに連れていってくれて。
夜は一緒に寝てくれて。
ちょっとした表情の変化も、写真でこまめに報告してくれて。

 

そのひとつひとつに、
「我が子と同じように接してくれてる」っていう温度が、にじみ出てたんです。

 

もう、感謝しかなかった。

 

私たちは「最後まで家族でいたい」と願います。
でも現実には、介護、体力、生活環境……
愛情だけじゃどうにもできない壁に、ぶつかることもある。

 

そういう声を、世間は簡単に否定するけど──
もし、頼れる人がいれば。
頼れる場所があれば。
その選択は、きっと変わっていたかもしれない。

 

「この子と、ちゃんと最後まで生きていける」
そう思えるだけで、希望って持てるんです。

 

いま、日本はわんこの高齢化が一気に進んでいます。
これは、遠い誰かの話じゃなくて──
わたしたちの未来にも、きっと訪れること。

 

だからこそ。
こんなふうに、愛を持って寄り添ってくれる人や場所が必要なんです。

 

間柴さんは、
愛犬との人生に“希望”をくれる人。

 

このクラウドファンディングが成功したら、
きっと救われる子たちがいる。

 

きっと「うちの子と、まだ一緒にいられるかもしれない」って、前を向ける人が増える。

 

その未来のために──
心から、応援しています!!

 

 

ワンちゃんの整体  D-dogさま

ワンチャン整体の会社D-dogといいます。はぴねすさんとは長い付き合いをさせていただいております。
 

当社はスクール事業もしておりますが、その際モニターとしてはぴねすさんのワンちゃんを施術させていただいたり、施術イベントをさせていただく中で保護犬の話を聞き、驚きました。
 

D-dogははぴねすさんの活動を応援させて頂きます!

 

●プロジェクトに関するご留意事項

○第一目標金額達成後のキャンセル・返金のご対応は、ご対応致しかねますので、何卒ご了承ください。

○支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合があります。

○本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するリターンの条件詳細については、リンク先(https://legal.readyfor.jp/guidelines/terms_of_service_index/terms_of_service/#appendix)の「支援契約」の中にある「●命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」をご確認ください。

 

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