身寄りのない高齢猫たちも
安心できる居場所をつくる。
– 新たな「希望の拠点」を十条に –
にゃんこ亭は、東京・沖縄の2拠点で
活動している保護猫団体です。
これまで、「地域の課題」に合わせて、
拠点を増やして命を救ってきました。
東京の要町の最初の拠点「要にゃんこ亭」は
猫と人が出会うはじまりの場所。
年間100頭以上のご縁を繋いでいます。
沖縄の離島久米島の外猫を守るために開設した
「球美にゃんこ亭」では
エイズキャリアの子を中心に保護しています。
久米島で保護した子のご縁を繋ぐために
東京の上板橋に開設した「上板にゃんこ亭」。
あたたかい皆さまの応援のおかげで実現し、
順調にご縁を繋ぐことができています。
本当にありがとうございます。
そしていま、私たちは新たな課題に挑みます。
それは、高齢飼い主さんの
急逝や施設入居に伴い
行き場失う高齢猫たちを救うこと。
既存の拠点はすべて満床状態…。
新たな子を受け入れることはできません。
そこで「高齢猫も穏やかに過ごせる居場所」を
東京・十条に開設します。
どの子も穏やかな第二の猫生を歩めるように
皆様とよりよい未来をつくりたい。
あたたかいご支援をよろしく願いします。
にゃんこ亭代表
小林千恵
※にゃんこ亭は「株式会社にゃんこ亭」が運営している一般社団法人団体です。
東京と沖縄で広げてきた活動の幅
保護活動を行っていく中では、健康な子だけでなく、体調の良くない子、怪我や障がいのある子、そして高齢の子たちと出会うことも多々あります。
私たちは、猫たちそれぞれの性格や体調に合わせて、幸せに暮らせる道筋をつくってあげたいと願いながら、これまで各施設を開設して運営を続けてきました。
最初の拠点「要にゃんこ亭」(2020年)
もともと個人で始めた保護猫活動。その中で最初に直面した課題は、「里親様への譲渡に繋ぐことの難しさ」でした。特に、猫たちの性格や特徴を十分に知らないまま譲渡に繋げてしまうことには、リスクも伴います。中には「里親詐欺」など、虐待目的で近づいてくる人がいるという現実もあります。
だからこそ、猫たちと近い距離でふれあいながら、個々の性格や特性をしっかり理解していただいたうえで、ご縁を繋げたい。そんな想いから、2020年に「保護猫喫茶 要にゃんこ亭」をオープンし、これまで700頭以上の保護猫たちを幸せな譲渡に繋げてきました。
コンセプトは「大正モダンな和喫茶」
離島の拠点「球美にゃんこ亭」(2021年)
「要にゃんこ亭」を通じて、沖縄の小さな離島・久米島で保護活動をされている方と出会いました。そこで、久米島の外猫たちが置かれている、想像以上に深刻な状況を知ることになります。
まず、島には常設の動物病院がありません(※久米島町役場の町議会議員の方に確認した情報です/2025年7月時点)。そのため不妊去勢手術を行う環境が整っておらず、外飼いや未去勢のままの猫たちが多くいる状態でした。
そうした中で、猫たちはハブに食べられたり噛まれたり、仔猫はカラスに襲われてしまうこともあります。さらに、猫エイズキャリアが広がっているという、見過ごせない現実もありました。
このような状況を前にして、私たちは思い切って久米島に「球美にゃんこ亭」を立ち上げ、現地のボランティアさんと連携し、特にエイズキャリアの猫たちを中心に保護する活動を始めました。同時に、不幸な命をこれ以上増やさないため、年に数回東京から久米島へ渡航し、年間約200頭以上の大規模なTNR・TNTA活動*も継続しています。
※TNR・TNTA活動:猫を捕獲(Trap)し、不妊去勢手術(Neuter)を行い、元いた場所に戻す(Return)活動や、人に馴らして(Tame)新しい飼い主を探す(Adopt)活動。
コンセプトはリゾートな「くみにゃんこ亭」
施設のボスだった「コッドちゃん」
第三の拠点「上板にゃんこ亭」(2023年)
2023年には、沖縄・久米島で暮らす猫エイズキャリアの猫たちを救うためのクラウドファンディングを実施し、東京では2拠点目となる「上板にゃんこ亭」の開設を実現することができました。
通常の譲渡会では、「猫エイズキャリア」というだけで敬遠されてしまうことが少なくありません。しかし、上板にゃんこ亭の猫カフェの形態で自然と猫たちと触れ合っていただくことで、先入観を持たずに、一頭一頭の猫たちと向き合ってもらえるようになりました。
コンセプトはヨーロピアン。キャリア専用のフロアです
猫エイズキャリアについて正しくご説明できるようになったことで、健康面でのリスクも含めてご理解いただいたうえで、里親様とのご縁を結ぶことができるようになりました。これまでに、11頭の猫たちが新しいご家族との幸せな暮らしをスタートさせています。
(左)外の空気を感じられる猫の庭(右)ベッドで猫と寝ながらくつろぐこともできます
ご家族に迎え入れていただいた猫たちは、限りある命の中で、虹の橋を渡る日を迎えることもあります。
けれども、外で暮らす猫たちの多くが誰にも知られず天寿を全うしていく中で、愛情をたっぷり注いでいただき、最期のときまで大切にしていただけることに、私たちは感謝の気持ちでいっぱいです。
急増する高齢飼い主さんからのご相談
私たちはこれまで、地域ごとに異なる課題に合わせて、拠点を各地に開設してきました。それぞれの場所で出会った猫たちが、新しい家族と繋がる「橋渡し」の場をつくることで、命のバトンを繋ぎ続けています。
そんな中、近年は特に「高齢の飼い主さんからのご相談」が急増しており、それに伴って「高齢猫たちの保護」が増えています。
身寄りのいない高齢飼い主さんが急遽入院になり、病院から保護依頼が入り保護した「ぽんちゃん」
久米島でご年配の方が島外の病院へ入院となり、ご親族から相談がはいり、保護した3頭
東京でも久米島でも同様の状況が起きており、この流れは今後さらに加速していくことが予想されます。
仔猫や成猫と比べて、高齢の猫や猫エイズキャリアの子たちに家族を見つけるのは、決して簡単ではありません。年齢を重ねるにつれて体力は落ち、医療費も多くかかるためです。
それでも、命に最後まで責任を持ちたいという想いから、2024年には東京に「看取りもできるシェルター」を急遽開設しました。もしもの時にも対応できるよう、スタッフが常駐し、日々のお世話にあたっています。
とはいえ、限られたスペースでは、受け入れられる頭数にも限界があります。
急遽開設した「東京シェルター」
スタッフが常駐してお世話をしています
久米島モデルのようにはいかない
東京の保護事情
沖縄の離島・久米島では、年に2〜3回現地へ趣き、自治体と密に連携・協働して島内のTNR・TNTA活動*を推進してきました。
久米島の猫の不妊去勢手術の実績
・2021年(計2回)
3月・7月:不妊去勢手術 131頭
・2022年(計3回)
4月・7月・11月:不妊去勢手術 188頭
・2023年(計3回)
4月・7月・11月:不妊去勢手術 227頭
・2024年(計3回)
5月・7月・11月:不妊去勢手術 207頭
合計 753頭
久米島全土を32の集落に分け、各集落ごとに外猫や飼い猫を集めて一斉に不妊去勢手術を実施しています。
徐々に実施地域をずらしていくこの方法を「ローリング作戦」と呼んでおり、今年度で全集落への手術が一通り完了予定です。来年度からは、維持管理のフェーズへと移行していきます。
この取り組みによって「不幸な命を増やさないこと」はもちろん、「地域の高齢者宅の猫の状況を把握する」ことにも繋がっています。
万が一、飼い主さんに何かあった場合にも、残された猫たちの未来を守れるよう、地域全体で備えていきたいと考えています。
久米島で不幸な命が生まれる連鎖を少しずつ断ち切り、地域との協力のもと、命を守る仕組みを根付かせてきました
しかし、人口の多い東京ではそうした状況の把握が難しく、ご相談を受けてからの「後手の対応」になってしまうのが実情です。
命を守る「希望の拠点」を十条に
今回、皆様からのご支援をいただいて実現したいのは、高齢猫も人もゆっくりと安心して過ごせる、新たな保護猫カフェです。
これまでに30件以上の物件を探し歩き、ついに「十条」で、私たちがずっと探し求めていた物件と出会うことができました。
|プロジェクト概要
■第一目標:300万円
■資金使途
・内装工事費(事務所仕様の店舗から、猫たちにとって快適な空間へ)
・READYFOR手数料
ワンフロアで広々としています
■第二目標:500万円
■資金使途
・備品設備費(ケージや家具類など)
・医療費(高齢猫たちの口腔ケアや血液検査など)
・READYFOR手数料
■スケジュール
・2025年7月:不動産契約(完了)
・2025年9月:内装工事開始
・2025年10月:「十条にゃんこ亭(仮)」オープン
物件取得費として必要な170万円までは、自分たちでなんとか捻出することができました。
しかし、肝心の内装工事費や設備費までを工面することができず、今回も応援してくださる皆様とともに新たな保護猫カフェをつくりあげられたらと願い、本プロジェクトに挑戦します。
これまでとは異なる路線・エリアに施設を開設することで、私たちの活動の認知が広がり、結果的に一頭でも多くの命を新しい家族へと繋げられると信じています。
そしてこの場所を、高齢猫たちの現状を知っていただくための「啓発の拠点」としても育てていきたいと考えています。
近年、飼い主さんの高齢化により、行き場を失ってしまう「高齢猫」や「身寄りのなくなった猫」という存在がいること。この現実を、どうかプロジェクトを通して、ひとりでも多くの方に知っていただけたらと思います。
持続可能な保護活動のために
今回のプロジェクトで目指しているのは、「保護猫カフェの開設」だけではありません。人の高齢化が進むなかでも、猫たちの命を守り続けていける、「持続可能な仕組みをつくること」が大きな目的です。
新しい保護猫カフェが増えることで、受け入れられる猫たちの数が広がり、高齢の猫たちも含めて、たくさんの子たちに新しい家族との出会いのチャンスを届けることができます。
また、保護猫カフェの収益が増えることで、高額になりがちな高齢猫たちの医療費にも対応でき、昨今の医療費や物価の高騰にも負けない、安定した運営体制を築くことができます。
また、「自走できる運営基盤」をしっかりと整えたその先に、私たちは2つの大きな目標を持っています。
1つは、「終生預かりボランティアの仕組みづくり」です。中には、時間や経済的な余裕があっても、年齢を理由に猫との暮らしを諦めてしまう方もいます。そんな方々が、もう一度猫との穏やかな時間を過ごせるように。私たちが医療面の最終責任を担うことで、猫と人が安心して共に暮らせる仕組みをつくっていきたいと考えています。
もう1つは「看取りを目的とした老猫ホームの設立」です。高齢で体の弱った猫たちは、新しいご家族とのご縁を結ぶのがどうしても難しくなってしまいます。それでも、最後のときまで安心して過ごせる居場所をつくってあげたいと思っています。
これらの取り組みは、収益を見込める活動ではありません。
だからこそ、まずは保護猫カフェという事業を通じて、持続可能な運営の土台を築くことが欠かせません。この第一歩を、皆さまと一緒に踏み出したいと心から願っています。
どうかあたたかいご支援をよろしくお願いいたします。
|小林千恵
(一般社団法人にゃんこ亭 代表理事)
日々、たくさんの応援をいただき、本当にありがとうございます。
小さな店舗から始めた私たちですが、多くの方々とのご縁に恵まれ、皆さまのお力添えによって、たくさんの猫さんたちに新しい家族とのご縁を繋ぐことができています。
すべての猫さんにご縁を結ぶことが理想ではありますが、老猫や、奇形・障がいのある猫たちは、ご家族として迎えていただくまでのハードルが高くなってしまう現実もあります。
どのような命であっても、天寿を全うするその日まで幸せを感じてほしい。そんな想いから、私たちは、近年特に増えている老猫の保護依頼にも対応できるよう、新たな店舗をつくることを決意しました。
にゃんこ亭としてできることは、まだまだ微力かもしれません。
それでも、皆さまのお力をお借りしながら、一歩ずつできること・やれることを増やしていきたい。
すべての猫さんが不幸にならないように…。そのために、これからも保護活動の中で直面する課題と向き合い、少しずつでも解決していけたらと思っています。
どうか、あたたかいご支援・応援をよろしくお願いいたします。
あたたかな応援メッセージ
|村上達朗様
(むらかみ動物医院 医院長)
仔猫の頃や若い頃のやんちゃな時期を過ぎ、長年飼い主と一緒に生活をして互いに強い絆で結ばれた、穏やかに生活する猫。または腎臓病や糖尿病など長期に渡る治療が必要な疾患や、高度医療にまわされる難解な腫瘍を患ってしまう猫。
どちらのイメージも飼い主と一緒に生活する場合は問題ないのだが、飼い主に何かあった場合、世話を引き継ぐ友人や家族がいればよいが、今の世の中それが難しいケースが多い。
要にゃんこ亭様の本プロジェクトは、この問題に向き合おうとすることです。
医療費の問題、各個体のストレスをなるべく減らす工夫など課題は多いと思いますが、ぜひ成功させていただきたいと思います。
|佐藤亮一様
(NPO法人 life goes on理事長/獣医師/獣医学博士)
私は往診専門の動物病院を運営しており、にゃんこ亭さんとは共通の知人を介して知り合いました。現在は月1~2回の頻度でお伺いしています。
高齢猫のための保護猫カフェを設立したいとの話を聞き強く賛同しました。まさに保護活動における問題点だと感じていたからです。仔猫と比較すると高齢猫の譲渡率はとても低いです。慢性疾患を患っている高齢猫も多く、飼養費に加え医療費の負担も大きくなります。加えて長期的に飼養することで、限られた収容スペースを圧迫する原因にもなっています。
高齢猫のための保護猫カフェの設立は、高齢猫に安息の地を提供できるだけでなく、保護活動の継続に繋がると期待しています。
|黛純太様
(ネコノート代表)
にゃんこ亭さんには、いつも楽しいライブ配信をしていただくために、ネコノートをご利用いただいています。そんなにゃんこ亭さんが、新しい店舗づくりに向けて、クラウドファンディングに挑戦されると伺いました。しかも、その店舗は「高齢猫のための場所」になるのだそうです。
まさに今、にゃんこ亭さんに必要な店舗だと、私は直感しました。にゃんこ亭さんのように、保護の現場に飛び込み、あらゆる猫たちを迎え入れている活動は、想像を超える大変さがあると、私も理解しています。
この店舗ができることによって、にゃんこ亭さんの活動がより長く、より広く続いていく。そのための大きな一歩になると、強く感じています。
ネコノート一同、そして私自身も、このクラウドファンディングを全力で応援してまいります。みなさんのお力で、ぜひこのプロジェクトを成功へと導きましょう。一緒に頑張りましょう!
(プロフィール)
広告会社とまちづくり会社を経て、2021年4月に独立。Amazonやネスレといった企業の保護団体向けのマーケティング支援を行いながら動物保護の領域で独自のポジションを確立してきた。保護猫シェルターへの住み込みで得た知見を活かし、保護猫団体と共同でのサービス開発を複数手がけている。現在は、保護猫のフォスターペアレントサービス『neco-note』に注力。将来的に、ほかのペットや野生動物に対象を広げ、全世界の動物保護団体の持続性を高めることを目指している。
|吉田みどり様
(沖縄本島保護ボランティア)
沖縄の保護猫をたくさん抱えて途方に暮れていたとき、何度も助けていただきました。
野良猫やTNRに関するさまざまな相談にも、いつも親身になって対応してくださるだけでなく、豊富な経験と知識を惜しみなくシェアしていただける、本当にありがたい存在です。
にゃんこ亭さんは、猫好きの方がいつでも猫に癒されに行ける場所であり、スタッフの皆さんも常に温かく迎えてくださる、その雰囲気も大きな魅力です。でもそれ以上に、保護活動に携わる人たちの力になろうと、常にさまざまな方法を模索し、努力を続けている団体だと感じています。
今回のプロジェクトはリスクが大きく、想いがあってもなかなか踏み出せない分野です。そんな中で、さまざまな覚悟をもって取り組もうとしている姿勢を、心から応援したいと思います。
|大内清香様
(地域猫の会miaou!みゃう!代表)
沖縄は野良猫が多く、TNRも進んでいません。また、離島地域は動物病院の無い地域もあり、医療とは無縁のまま死んでしまう猫たちがたくさんいます。そんな沖縄の苦しい現状に手を差し伸べてくれたのが、にゃんこ亭さんです。行き場のない猫たちに安心できる場所と愛情を注いでくださり、久米島でTNRができる仕組みを作ってくれました。
今回あらたに「猫との未来」を考えた新しい取り組みに挑戦し活動の幅を広げていくという、にゃんこ亭さんの温かい思いを応援したいです。理想を語るだけでなく、実現のために行動するパワーも頼もしく思っています。
猫たちも人間も笑顔になれる未来を一緒に創っていきたいです。
ご留意事項
※ページに掲載されているお子さまのお写真はすべて保護者より掲載許諾取得を得ています
※ご支援の前に必ず利用規約をご一読いただき、規約にご同意の上ご支援をお願いいたします。
※目標金額達成後の返金やキャンセルは、ご対応致しかねますので、何卒ご了承ください。
※支援時にご回答いただく質問項目への回答は支援の確定後、変更できません。あらかじめご承知おきください。
※支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合がございます。あらかじめご承知おきください。
※本プロジェクトのリターンのうち、【●命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン】に関するリターンの条件詳細については、こちらのページをご確認ください。