2025年7月21日 9:00
『保護猫活動』に新たな形
最近よく耳にするようになった『保護猫活動』。動物愛護法の改正をきっかけに猫の殺処分数は大幅に減少した一方、譲渡が必要な猫が増えたことで、人手や資金が不足し、満足に活動できない施設も少なくありません。そんな現状を変えようと、新たな形で保護猫活動に取り組む人たちがいます。家族として迎え入れる以外に、できることとは―。
■レスキュー活動・保護猫シェルター・譲渡活動 全てを行う『CATS WELCARE』
訪れたのは、大阪市西区にあるNPO法人『CATS WELCARE(キャッツ ウェルケア)』です。
Q.ここは、どういった施設ですか?
(『CATS WELCARE』代表・川越里佳さん)
「いろんな経緯で保護された子を、お客様が来られて猫ちゃんと触れ合って、『この子かわいいな』となったら、もらっていただく施設です」
保護猫活動は、大きく分けて3種類。
①多頭飼育崩壊や、事情があり、引き取り依頼のあった猫を保護する『レスキュー活動』
②レスキュー活動で保護された猫を一時的に預かり、病気の治療や世話をする『保護猫シェルター』
③猫との共同生活や人に慣れさせ、譲渡会などを開き、新しい家族を見つける『譲渡活動』
この団体では、3つ全ての活動を行っています。普段どのような活動をしているのか、読売テレビ・山本隆弥アナウンサーが体験。床掃除では専用の消毒液を使用し、一日1回、掃除をします。
(川越さん)
「1階と2階も全部、道具も分けてやっています」
Q.なぜ道具を分けるんですか?
(川越さん)
「上で消毒に使った道具を持って下りると、下に感染持ち込む可能性があるので、全て場所ごとに道具は替えています」
一番重要なのが、猫の体調管理です。保護されている猫は25匹ほど。個別に管理が必要な猫は、薬や排せつの回数・ご飯を食べた量まで、スタッフ間で細かく共有します。
(川越さん)
「今、準備しているのは、週に1回は全員にやっていることです。おなかの調子を崩したりすると体調を崩す子が多いので、全頭に整腸剤を飲ませています」
Q.体調も含めて、全部管理しているんですか?
(川越さん)
「もちろんです。命を預かっていますので」
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