低く構えたドラッグレーサー風カスタム
BMW Motorradは、今春に発表された「R 1300 R」をベースにしたカスタムモデル「R 1300 R TITAN」を発表しました。
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「R 1250 R」の後継モデルとして登場したR 1300 Rは、先駆けて「R 1300 GS」にも搭載され高い評価を得ている排気量1300ccの空油冷ボクサーエンジン(水平対向エンジン)を搭載する大型ネイキッドモデルです。
R 1300 Rの基本的なスタイリング要素を受け継ぎながらも、ドラッグレーサーのように攻撃的なラインへと昇華させたR 1300 R TITAN は、BMW Motorradの従業員チームによって情熱を注ぎ込んで開発された一台で、コンパクトでありながらもダイナミックなボディが構築されています。
R 1300 R TITANでは、フロントフォークのストローク量を抑え、ウィルバーズ製のロングスイングアーを備えることで発進時に路面をしっかりと捉える設計とされており、静止状態でも獲物を狙う猫のように、瞬時に加速する準備が整っているように演出されています。
また、鍛造カーボンファイバーをベースにした車体には、現代的な解釈による目を引くグラフィックが施され、各部にブルーのアクセントを取り入れることで、動きの印象を視覚的に表現することに成功しています。
R 1300 R TITAN では、BMW Motorradの長期パートナーであるアクラポビッチとのコラボレーションによるチタン製排気システムを搭載。2つのシリンダーから伸びた排気管は一時的に腹下で合流し、シート後方の高い位置に2本出しとすることで、視覚的にも音響的にも強烈な印象を与えます。
さらに、2つのチタン製リアサイレンサーの間には、NOS(ナイトラス・オキサイド・システム)用のガス(亜酸化窒素)ボトルが配置されており、ボタン一つで亜酸化窒素をインジェクションシステムに注入することで一時的にパワーを向上させることも可能となっています。
なお、今回の発表に際し、プロジェクトマネージャーのフィリップ・ルートヴィヒ氏は、「車両デザイナーのアンドレアス・マーティン氏、カラー&グラフィックデザイナーのテレサ・ストゥケンブロック氏、そしてプロトタイプビルダーのポール・サマーラー氏とトーマス・ベッカー氏が自分の専門知識と情熱を注ぎ込み、唯一無二の車両を作り上げることができました」とコメントしています。(バイクのニュース編集部)