秀岳館高校に入学する予定だった当時中学3年の男子生徒が、サッカー部の上級生から暴力を受けたことで4月に入学を辞退したため今も他の学校に進学できていないことが分かりました。
入学式前に辞退届を出したことで次の学校への『転学』手続きが出来なかったことが要因ですが、この生徒の母親は11日、熊本県からこの入学辞退届について「無効にできる可能性がある」といった趣旨の連絡を受けたと明らかにしました。
この生徒の母親によりますと、今年3月、秀岳館高校サッカー部に入部予定だった
県外出身の当時中学3年の男子生徒が寮の食堂で、上級生から暴力を受けるなどしたため4月の入学式前に入学を辞退したということです。
この生徒は、他の学校への転学を希望しましたが、辞退したのが入学式の前だったことから秀岳館高校へは「入学していない」とみなされ転学の手続きがとれずいまだ学校には通えていない状況です。
県私学振興課によりますと「一度入学した後であれば『転学』は可能で、今回のような事例は前例がない」としています。
そんな中、生徒の母親によりますと11日、熊本県から入学辞退届について「無効にできる可能性がある」といった趣旨の報告を受けたとし、12日、転学を希望する3つの学校を県側に伝えたということです。
県私学振興課は「詳細な内容は控える」としながらも「生徒の希望に沿うよう本人や保護者、秀岳館高校と話し合いを続けていきたい」としています。
また秀岳館高校も「法的に問題が無ければ、生徒が次の学校に通えるよう最大限協力していく」と応えました。
この生徒は県外出身で「地元の高校でサッカーをやりたい」と話しているということで、今後、希望する学校の試験を受けるなど転学に向けて、県や学校が調整を進めていくとみられます。
生徒の母親はTKUの取材に対し「やっとここまで来られた。今後は、被害者が
たらい回しにならないよう相談できる環境の整備を進めてほしい」とコメントしています。
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