子育て世帯への給付金の振り込みが始まりました。愛知県大府市で13日、全国でもいち早く給付金のうち「年内に現金5万円」としていた分が振り込まれました。国の動向を見越した市役所内のプロジェクトチームの成果でした。
「クリスマスツリー買いたい」年末前にした支給に歓迎の市民
愛知県大府市では13日、15歳以下の子どもがいる世帯への給付金10万円のうち、年内に給付する現金5万円が、対象の世帯に振り込まれました。
Q.大府市は13日からですが、ご存じでしたか?
「知らなかったです。早いほうが不安はない。本当にもらえるのかなとか(不安)がないのでうれしいです」(大府市民 5歳の親)
愛知・岐阜・三重の各県に取材した所、東海3県では大府市が最も早い給付です。
大府市では、児童手当の枠組みを使って、市が振込口座などを把握している中学生以下の子どもがいる世帯に、まず5万円を振り込みました。
申請が必要な高校生世代の子どもがいる家庭などには、年明け以降に振り込まれる見込みです。
給付金を受け取る大府市民の保護者たちは…
「新型コロナも落ち着いて、いろいろ遊びに家族で出かけたいのでうれしいタイミングです」(2歳と0歳の親)
「年末でクリスマスやお正月など、子どものためにも行事はしっかりしたいので、いただけるのは助かります。クリスマスツリーを買ったりするのに使いたい」(2歳と0歳の親)
「双子なので出費が日々の生活でかかるので貯金もしつつ、子どもの生活に関わることに使いたい」(1歳の双子の親)
2020年の定額給付金支給も早かった大府市 秘訣は国の動向見越した先手
全国でもいち早く給付を始めた大府市。多くの自治体が「12月下旬か年内には」と準備を進めるなか、なぜ早くできたのでしょうか。
実は、今回の給付金が閣議決定される前の11月には、職員による特別チームを立ち上げていました。
「大府市ではいち早く子育て世代に給付金を届けるように、国の経済対策の動向を注視しておりまして、11月19日の閣議決定の約1週間前に給付スケジュールを策定して、プロジェクトチームを立ち上げて、スピーディーに包括的に進めてきたことで今回の早い給付につながったのかなと思います」(大府市企画政策課 鈴木康幸係長)
年内の給付の対象となる中学生以下の子どもは大府市で約1万人。必要な事務経費も、11月のうちに予算を確保していたといいます。
「2020年度の10万円特別定額給付金についても、全国的に早く給付をしていて、市民からは感謝の言葉をいただきました。この成功体験をもとに今回の給付を行っています」(鈴木康幸係長)
二転三転する国の方針 市長は「早く方針示していただかないと後半が」
一方、13日の国会で岸田総理は…
「年内からでも先行分の5万円給付と合わせて、10万円の現金を一括で給付する形で今回の対策の実行する」(岸田総理大臣 衆院予算員会)
年内の現金での一括給付も、選択肢の1つと話しました。
この方針転換について、大府市長は…
「自治体にある程度の裁量をもらえないと非常にやりにくいと考えています。早く方針を示して頂いて通知してもらわないと、後半の5万円の現金かクーポン給付かの事務処理も滞る」(大府市 岡村秀人市長)
(12月13日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)
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