暦の上では春になり、花粉症の人にとって鼻やのどが辛いシーズンがやってきます。ところが、花粉症の症状だと思っていたら新型コロナ・オミクロン株に感染していたというケースがあるといいます。花粉症とオミクロン株の症状の違い、ご存じでしょうか。
<野田栞里記者>「コロナ禍で迎える2度目の花粉症シーズン。ドラッグストアにも花粉症対策のコーナーが出来ました。鼻水、鼻づまりのスプレーや喉の痛みの錠剤などが並んでいます」
第6波が収まらない中、花粉シーズンが到来しました。
<杏林堂小鹿店 山田舞花副店長>「去年の売り上げと比較すると、1.2倍ほどの推移となっています。需要が高まっているのを感じます」
日本気象協会によりますと、2022年の県内の花粉の飛ぶ量は例年と比べるとやや少なめですが、2021年よりはやや多くなる予想です。花粉の季節が近付くにつれ、ドラッグストアではこんな不安の声が聞かれるといいます。
<杏林堂小鹿店 山田舞花副店長>「(花粉症で)鼻詰まりがあるお客様で、自分が(本当は)コロナじゃないかと不安に思っている声も聞きます」
「花粉症とオミクロン株の明確な違いはあるのか」という疑問。医療現場ではこんなケースも。
<耳鼻咽喉科 荒木医院 荒木圭介院長>「先月、若い女性が突然鼻水とくしゃみ、あと喉がイガイガして、少し熱が37℃前半くらいまで上がってきたと。本人は花粉症だと思ったらしいです。ただ、全然花粉が飛んでいないのにも関わらず体温が上がるのはちょっとおかしい。鼻と喉を診たら少し赤い。検査したところ、陽性が出ました」
花粉症の主な症状は、鼻水、くしゃみ、鼻づまり、そして、目のかゆみです。一方、オミクロン株は、鼻水や咳、発熱、のどの痛みなど、いわゆる風邪に似た症状です。間違いやすい共通する症状は鼻水です。では、オミクロン株特有ともいえる症状は。
<耳鼻咽喉科 荒木医院 荒木圭介院長>「基本的に花粉症の症状として熱が出ることはないです。酷い咳とか喉の痛みもあまり出ることはない。そういった症状が出ている方は花粉症より新型コロナも含めたウイルス感染を疑います」
ポイントは3つ。花粉症の場合、咳や発熱、喉の痛みは基本的にあらわれないということです。荒木医師はそもそも花粉症の発症を抑える対策でオミクロン株と間違えることが減ると指摘します。
<耳鼻咽喉科 荒木医院 荒木圭介院長>「花粉症(の薬を飲むなど)の対策を徹底しているにも関わらず、鼻水が出てきて喉がイガイガして痛くなる、微熱が出る、ならば、やはりこれはちょっと違うだろうと思います。早めから(花粉症の)対策をしていくのが1番と思います」
#オレンジ6 #おれんじ 2月11日放送
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