6日、臨時国会で所信表明演説に臨んだ岸田文雄総理大臣は、オミクロン株のリスクを念頭に、3回目のワクチン接種をできる限り前倒しすると打ち出しました。

■岸田総理「批判はすべて負う覚悟」

 岸田文雄総理大臣:「『遠きに行くには、必ず邇(ちか)きよりす』」

 儒教の経典を引用したり・・・。

 岸田文雄総理大臣:「『屋根を修理するなら、日が照っているうちに限る』。アメリカ第35代大統領、ジョン・F・ケネディの言葉です」

 かつてのアメリカ大統領の言葉を用いるなど、およそ35分にわたって、所信表明演説を行った岸田総理。

 演説の冒頭はやはり、オミクロン株の感染拡大が懸念される新型コロナウイルス対策についてでした。

 岸田文雄総理大臣:「大事なのは、最悪の事態を想定することです。オミクロン株のリスクに対応するため、外国人の入国について、全世界を対象に停止することを決断致しました。まだ、状況が十分に分からないのに慎重すぎるのではないかとの批判は、私がすべて負う覚悟です」

 3回目のワクチン接種については・・・。

 岸田文雄総理大臣:「既存ワクチンのオミクロン株への効果等を一定程度、見極めたうえで、優先度に応じ、追加承認されるモデルナを活用して、(2回目の接種から)8カ月を待たずに、できる限り前倒しします」

 飲み薬については、年内の薬事承認を目指すとし、すでに160万回分を確保したと説明しました。

 政府は6日、新型コロナ対策も含めた、補正予算案を国会に提出。一般会計の歳出総額は35兆9895億円に上り、補正予算としては過去最大となっています。

■10万円給付「自治体に相当な負担」

 こうしたなか、今国会で議論となりそうなのが、18歳以下の子どもへの10万円相当の給付についてです。

 給付は現金5万円とクーポン5万円分に分けることを基本としていて、現金一括給付と比べると事務費が967億円も余計にかかるため、野党は批判を強めています。

 立憲民主党・泉健太代表:「わざわざ時期を遅らせて、そしてクーポンにして、各自治体にも相当な負担をかけると」

 日本維新の会・馬場伸幸共同代表:「はっきり申し上げて、自民・公明のそれぞれの主張を足して、二で割った。その結果、国民にもメリットがない。実際の実務を行う首長、地方自治体は大変な手間暇がかかる。悪い産物しか生まれないと思う」

■石原内閣参与「体力・能力ともにある」

 さらに、岸田政権に対しては、SNS上でも「NOと言っても無いものにされるなら、国民はどうすればいいのか」「日本の選挙は無意味だと言うことが、よーーーーく解りました」など、批判の声が上がっています。

 10月の衆院選で落選した石原伸晃氏をなぜ、観光担当の内閣官房参与として起用する必要があるのかと、抗議の声が上がっているのです。

 6日に辞令が交付された石原氏本人は、次のように意気込みを語りました。

 内閣官房参与・石原伸晃氏:「先の総選挙は、私の不徳の致すところ、勝負は時の運だと思っております。まだ私も体力・能力ともにあると思っているので。お役に立てるアドバイスを内閣にしていきたい」

■“新しい資本主義”へ「分配は投資」

 難しいかじ取りが迫られる岸田政権。所信表明演説で総理が力を込めたのは、かねてから掲げている「新しい資本主義」の実現についてでした。

 岸田文雄総理大臣:「人への分配は『コスト』ではなく、未来への『投資』です。『新しい資本主義』という、数世代に一度の歴史的挑戦においても、日本の底力を示そうではありませんか」

 演説では、介護や保育などで働く人の給与の3%引き上げや、民間企業の賃上げを支援するための環境整備に全力で取り組むといった方針が示されました。

(「グッド!モーニング」2021年12月7日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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