10日、全国で新たに確認された新型コロナ感染者は205人でした。先週の同じ曜日と比べて59人減り、重症患者の数も19人減っています。一方で、1週間の感染者数が前の週を上回る地域もあり、警戒する声も上がっています。
アメリカ・ボストンで勤務し、新型コロナウイルスワクチンの効果や副反応など、最新情報を提供するサイト『CoV-Navi』の副代表、木下喬弘医師に聞きます。
(Q.東京都の新規感染者数は、9日は30人、10日は前の週と同じ25人でした。1週間平均で見ると増加傾向になっていますが、どの程度、気にするべきでしょうか)
木下喬弘医師:「全体として、まだ非常に低い感染者数で抑えることができている状況だと思います。これぐらいの感染者数であれば、まだ増加して危ないという状況ではないと言えると思います。」
ワクチンを2回接種し、2週間以上が経った後が感染する、いわゆる“ブレークスルー感染”が増えているというデータもあります。
すべての感染者のうち、ブレークスルー感染の割合は、10月に入って、群馬県では30.5%、名古屋市は16.6%となっています。
(Q.2回接種が終わった人の感染者の増加しているデータを、どんな風に読み解いていきますか)
木下喬弘医師:「ワクチンを2回打つと、非常に感染しにくい状況になるというのは事実ですが、感染しなくなるわけではありません。特にワクチン接種から時間が経つと、徐々に効果は落ちてきて、感染が増えてきます。全体として、ワクチンを打った人の数も増えてくるし、ワクチンの効果も少し下がってくるので、感染者の中で、ワクチンを打った人の割合は少しずつ増えてきています」
これから3回目の接種も始まっていきます。厚生労働省によりますと、医療従事者の3回目接種は12月以降、高齢者は1月以降、職域接種は3月以降に実施の方針で検討中ということです。
3回目の接種について、ファイザー製ワクチンの特例承認を了承しました。早ければ11日にも特例承認される見通しです。今後、モデルナ製・アストラゼネカ製のワクチンも、承認申請があれば審議していくということです。
また、日本では、2回目までと同じワクチンを打つことが基本となるということです。3回目を希望するものに変えてもいいかどうかは、早くても15日に行われる厚労省の審議会で決まる見通しです。
(Q.アメリカでは3回目の接種が始まっています。日本の基本線は妥当な判断と言えますか)
木下喬弘医師:「実は、アメリカでは3回目の接種は1~2回目とは別のワクチンを接種しても良いことになっています。日本で主に使われているファイザーとモデルナのワクチンで比較すると、モデルナ製の方が有効な成分量が多くて、効果が少し高いということが分かってきています。その代わり、副反応はモデルナの方が少し多いということも分かってきています。例えば高齢者の方で、しっかり感染から守るべき人はモデルナ製を希望する。あるいは、若くてファイザー製でも十分、抗体が上がる人は、副反応が少なめのファイザー製を選択するといったことが、個人の判断でできるようになっています」
(Q.日本も参考にして柔軟に考えた方が良いですか)
木下喬弘医師:「日本でも、それができれば理想だとは思います。ただ、世界的に見ると、モデルナとファイザーどちらを打つか選べる国は非常に少ないです。供給の問題もありますし、総合的に判断していくことになりますが、どちらのワクチンが極端に悪いということではありません」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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