自民党所属の国会議員による投票は29日午後1時に始まりました。1年余りで、その座を去ることになった菅総理大臣。その投票用紙に書かれているのは“河野”?
1回目の投票では議員票382票、党員票382票が争われます。ここで過半数を取れれば、その時点で決まりですが・・・。
自民党・野田毅選挙管理委員長:「合計は河野太郎君255票、岸田文雄君256票、高市早苗君188票、野田聖子君63票。これより、ただちに河野太郎候補、岸田文雄候補による決選投票を行うこととします」
河野大臣は党員票では断トツの169票を獲得しましたが、決選投票で物を言うのは議員票。決選投票は議員票382票と地方票47票の争いだからです。
1回目の投票では岸田前政調会長が146票、河野大臣は思ったほど伸びず、86票の議員票を獲得しています。
問題は残りの議員票の行方です。
安倍前総理が支援する高市前総務大臣は、河野大臣を超える114票を獲得。野田幹事長代行も推薦人と自身の数を超える34票を獲得しています。
結果は・・・。
自民党・野田毅選挙管理委員長:「合計は河野太郎君170票、岸田文雄君257票。よって、岸田文雄君が当選者と決定しました」
岸田前政調会長が議員票を100票以上増やし、新総裁に決まりました。
新総裁に選ばれた・岸田文雄氏(64):「岸田文雄の特技は人の話をしっかり聞くということ。ぜひ、皆さんと一緒に開かれた自民党、そして明るい日本の未来を目指して努力をする覚悟であります」
敗れた面々は、この結果をどう受け止めているのでしょうか。
決選投票で負けた自民党麻生派・河野行革担当大臣(58):「私の力不足をおわび申し上げるとともに、ここまで支えて下さったことに改めて感謝申し上げたい」
自民党無派閥・高市前総務大臣(60):「国会議員票で114票も頂戴できたことは本当に政策で評価をたまわれたと」
自民党無派閥・野田幹事長代行(61):「私が出なければ総裁選挙の争点に子どもや女性や社会的弱者というのは出なかった」
幹事長の座を去ることが濃厚な二階幹事長は・・・。
自民党・二階幹事長:「(Q.誰に投票した?)そんなことは、ここで申し上げる必要はないじゃないですか」
一方、高市前総務大臣を推した安倍前総理大臣は・・・。
高市氏を支援した安倍前総理大臣:「私たちは高市さんを通じて本来、自民党どうあるべきか、しっかり訴えることができた」
高市陣営の選対本部長を務めた古屋元国家公安委員長は岸田陣営と協力関係にあったことを明かしました。
高市陣営選対策本部長・古屋元国家公安委員長:「2、3位連合っていうのは正直、やりました。これは岸田さん幹部とも安倍前総理とも相談しつつ、高市氏が2位になったら協力して下さい。岸田さんが2位になったら協力をします」
10年近く続く“安倍路線”は引き継がれるのでしょうか。
自民党総裁選に続くのは、総選挙です。
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