“ポスト菅”を決める自民党総裁選。候補者4人は21日、若手議員らのグループと意見交換しました。意見交換は、若手議員が候補者を個別に呼ぶ形で行われました。
議員:「政府・官邸が強くて、党が弱いという“政高党低”だが、これを感じる時が少なからずある」
河野行革担当大臣:「政高党低じゃないと困ると思う。だって党は、誰にも責任説明責任を負っていない。むしろ(党内の)部会で、ギャーギャーやっているよりも、副大臣チーム、政務官チームを半ば非公式に作ったらどうか」

安倍政権から菅政権へと引き継がれた官邸主導の手法。河野行革担当大臣が肯定したのに対し、岸田前政調会長は異を唱えました。
岸田前政調会長:「政高党”高”でなければいけなかったのに、政高党低になってしまっていた。政策を立案する。そして、政府から一方的に何か言われるだけでなく、『我々はこうだ』と、しっかりと議論できる体制を作っておく。これが政高党低の問題において、大変、重要なポイントになるのでは」

高市前総務大臣は、国会改革について問われました。
高市前総務大臣:「これだけ長いこと総理が国会に座っていたら、そら仕事できないだろうと。もし可能であれば、少し、やはり総理の国会拘束時間は短くして、副大臣答弁中心という形になっていけば、もっともっとたくさんの仕事を内閣はできるのだろうなと思っている。でもこれ、もし私が総理大臣になったら、国会でボコボコたたかれる。野党から『何、言ってるんだ。国会軽視だ』とたたかれるけど、国益も大事だと思う」

野田幹事長代行は、人事について、こう述べました。
野田幹事長代行:「菅総理は、最初から一人でやると決めた。それは大変な、孤高の政治家として、ご苦労だったと思う。いま、こういう形になって、私はチーム日本、チーム自民、チーム野田を作りたいと思う。官房長官、幹事長は属性的には女性が望ましいと思う」

各陣営は支持拡大に向け、働き掛けを強めています。野田氏は、議員会館であいさつ回りを行いました。高市氏はブライダル業界の関係者と面会。コロナ禍で冷え込んだ結婚式の需要を促すために、『GoToウェディング』を実施してほしいと求められ、「しっかりと検討したい」と応じました。岸田氏は「谷垣グループ」を束ねる谷垣元総裁の自宅を訪ねました。河野氏は、地方議員とオンラインで対談、“保守”という言葉を繰り返し、支援を呼び掛けました。

ANNの取材では、河野氏と岸田氏が、それぞれ国会議員票の3割弱を固め、激戦となっています。高市氏は約2割を固め、2人を追う展開です。野田氏の支持は、広がりを見せていません。まだ態度を明らかにしていない国会議員が2割ほどいるため、情勢は流動的です。

公明党は次の衆議院選挙に向けた政策を発表。0歳~18歳までのすべての子どもを対象に10万円相当の給付を行うことを公約に盛り込むと発表しました。
公明党・山口代表:「日本の未来を担うすべての子どもたちを社会全体で応援していくという観点。こうした強いメッセージを出すという点で、所得制限をつけないで一律で給付を行うことが望ましい」

立憲民主党は、アベノミクスの検証結果をまとめました。「格差と貧困が広がった」と総括し、衆議院選挙に向けて自民党との対立軸を明確にしたい考えです。
立憲民主党・枝野代表:「アベノミクスはお金持ちをさらに大金持ちにした。強いものをさらに強くした。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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