アフガニスタンから来日したパラリンピック選手が念願の舞台に立ちました。一方、現地ではアメリカ軍の撤退が完了したものの、依然として現地にはアメリカ人、そして日本人も残されています。
男子走り幅跳びに出場したアフガニスンのフセイン・ラスリ選手。結果は最下位でしたが、夢の舞台で全力を尽くしました。
国内情勢悪化で出国できず、国際社会に支援を求めていたアフガニスタンの代表選手。選手は複数の政府などの協力で来日することができました。
アフガニスタンの首都カブール。夜空に響き渡るのはアメリカ軍撤退完了を祝う銃声です。
アメリカはアフガニスタンから軍の撤退を完了し、20年間の駐留に終止符を打ちました。
アメリカ、ブリンケン国務長官:「最後の輸送機が飛び立ち、米軍の撤退は完了した。アフガニスタンにはまだ100人以上の出国を望むアメリカ人が残されている」
今後の焦点はアフガニスタンから退避する人への支援をどうするかです。
防衛省はアフガニスタンからの退避支援のため派遣した自衛隊機の速やかな帰国を命じました。残された現地スタッフについては退避に向け、アメリカなどの関係国と連携して取り組んでいく考えです。
今年1月まで日本のアフガニスタン大使館で駐日大使を務めていたバシール・モハバットさん。
安全に退避するためには政権を奪取したイスラム主義勢力タリバンの動向次第だといいます。
前駐日アフガニスタン大使、バシール・モハバット氏:「(タリバン側は)『皆、安全を守っているし、皆さん(アフガニスタンから)出たい人ももう少し落ち着けば米軍が撤退してからアフガニスタンから出ることができます』と言っているけど皆、心配です。果たして本当にできるのか・・・なかなか見えてこないです、今は」
その一方で、長年戦闘状態が続き厳しい状況に置かれるアフガニスタンの人たちは今、何を望んでいるのでしょうか。
前駐日アフガニスタン大使、バシール・モハバット氏:「国民の望みは民主主義、平和と安全な国。タリバンの方からどんな政府を作るのかどんなポリシーにするのか皆、見守って待っている状態。もちろん心配しながら。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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