イスラム主義勢力『タリバン』が、アフガニスタンの首都カブールを制圧した後、初めて記者会見を行いました。
これまで表舞台に出てこなかった幹部は「すべての人に恩赦を与える」と融和姿勢を強調しました。
タリバン、ムジャヒド報道官:「きょうで内戦が終わりました。今まで我々と戦った相手でも許します。誰とも敵対関係にはなりたくありません。これから戦争をしたくないからです。もう争いのなかで生きる必要はありません。20年前とは大きく変わるでしょう」
燻る懸念を払しょくするためか、旧タリバン政権との違いを盛んにアピールします。
女性記者:「私たちのような女性は、これまで通り働けるのか、はっきり答えて下さい」
タリバン、ムジャヒド報道官:「次の政権が答えを出すまで確かなことは言えませんが、メディアや主要な職業には誰もが就けます。でも、それはイスラム法の認める範囲に限ります」
女性の権利は守るとしましたが、あくまでも「イスラム法の認める範囲」という条件付きです。
新政権樹立に向けた動きは加速しています。
17日、アメリカ軍の侵攻前も政権幹部だったバラダル師が、20年ぶりにタリバン発祥の地に戻りました。
一方で、不安を抱く人たちもいます。
市内では、女性たちによるデモが行われました。
女性:「これから生まれてくる子どもたちも苦しむことになる。私たちの声を無視しないで。私たちの声は、アフガニスタンのすべての女性たちの声です」
ロンドンにいるアフガニスタン人留学生のニサールさんも、カブールに残してきた家族の身を案じ、毎日2時間おきに電話を掛けています。
カブール在住、ニサールさんの母:「(Q.そっちの様子は?)店はすべて閉まっていて、テレビもラジオも放送していない。放送しているのは、イスラム教に関する番組だけ。市民はタリバンを恐れ、信用していないから外出しない」
ニサールさん:「家族は、タリバン地震も過去も知っているから恐れています。できることなら家族に会いたい。それだけでなく、友人や思い出がアフガニスタンには残っています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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