東京都の専門家会議は、感染拡大が「制御不能な状況」だと指摘し、強い危機感を示しました。

■尾身会長「外出を5割に減らして」

 国立国際医療研究センター・大曲貴夫医師:「新規陽性者数が急増しています。制御不能な状況であります。災害レベルで、感染が猛威を振るう非常事態であります」

 12日、東京都で新たに確認された感染者は、4989人。重症者は、前の日から21人増え、218人となり、過去最多を更新しました。

 さらに、重症化の可能性が高い状態の患者も、1週間で1.4倍と大幅に増加して461人となり、ICU(集中治療室)などの病床の不足が危惧されます。

 東京都医師会・猪口正孝副会長:「重症患者が急激に増加しており、医療提供体制が深刻な機能不全に陥っている」

“制御不能”な状況に歯止めを掛けるため、政府分科会の尾身茂会長が緊急提言をしました。

 政府分科会・尾身茂会長:「外出する頻度をできれば、皆さん5割に減らして下さいということです。例えば、百貨店のデパ地下やショッピングモールなど売り場への人出、これを強力に抑制して頂きたいということです」

 お盆を含むこの2週間で、人出を緊急事態宣言が出される前の半分にする必要があると訴えました。

 混雑した場所に行く機会は、週4回であれば、2回に減らすよう求めています。

■百貨店従業員「人が減ってきた・・・」

 これに対し、百貨店の従業員は、困惑を隠せません。

 百貨店で働く女性:「オリンピック始まったころから(百貨店は)人が減ってきた気がします。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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