東京の10日の新型コロナウイルスの感染者は2612人、重症者は176人で過去最多でした。“頼みの綱”のワクチンですが、予約を再開しても枠がすぐに埋まるなど混乱が続いています。
東京に4度目の緊急事態宣言が出されてから、まもなくひと月が経ちます。10日に東京都では新たに2612人の感染が発表されました。火曜日として過去最多だった先週の3日と比べ、1000人以上が減りました。ただ、9日までの3日間の検査数は連休もあり、先週より大きく減っています。一方、重症者は176人で過去最多になっています。
西村経済再生担当大臣:「多くの地域で、これまで経験したことがない、極めて高い水準の桁違いの感染が、高い水準が継続しているということ」
全国の感染者数は前の週の5割増しで推移しています。
西村経済再生担当大臣:「これに伴って、これまで抑えられてきた全国の重症者数は(先月中旬は)400人弱だったものが、1230人まで急激に増えてきている。実は20代、30代の重症者も増えていて、20代、30代の人も、自分たちは大丈夫だということではありません」
政府に新たな対策はなく、切り札として頼るのは「ワクチン」です。
ただ、多くの自治体では国からのワクチン供給を減らされたり、今後の供給量が見通せなかったりしたため、予約の受け付け停止に追い込まれました。
東京・足立区もその一つ。足立区では10日からワクチン接種の予約が再開しました。区役所には多くの人が足を運んでいます。
ところが・・・。
60代前半:「(Q.何をしに区役所へ?)ワクチン接種の予約を取りに」「(Q.予約は取れた?)取れません。予約が取れない、もう口ばっかり。早く打て打てと言いながら予約ができないんじゃ、しょうがない」
区では予約サポートの整理券を午前8時から配布しましたが、わずか45分で予定枚数に達しました。
60代前半:「(Q.整理券ももらえず)そう、もらえないです」「(Q.じゃあ来て帰るだけ)そうです、そうです」
40代の息子の予約を取るために区役所を訪れた男性は・・・。
息子の予約をしに来た男性:「8時前かな、来たんですけど、整理券は2時のしかもらえなかった。そして2時に来ても(予約枠が)あるかどうか分からないということで」
本人は65歳以上ですが、菅総理大臣が達成したとする「7月中の2回目の接種完了」のなかには入っていません。
息子の予約をしに来た男性:「65歳以上でも取るのに苦労しちゃって、なかなか取れなくて。8月しか空いていないって言われたんです。それでこの間やっと1回目、終わったところなんですけど」
果たして今後、供給量は増えるのでしょうか。
10日午後、ワクチン担当の河野大臣は全国知事会との会議でワクチン供給の見通しを改めて示しました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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