日本代表 写真:アフロスポーツ
サッカー日本代表「森保ジャパン」は、2022年のFIFAワールドカップカタール大会以降、ドイツ代表、ブラジル代表、イングランド代表と、強豪国を次々と撃破。4月の時点でFIFAランキングは18位である。2026年のFIFAワールドカップ北中米大会で史上初となるベスト8入りが予想されるなか、その強さの根拠は”数字の履歴書”が静かに、しかし雄弁に語っている。
海外メディア『Stats Globe』が公開した日本代表のFIFAランキング遍歴は、壮絶だ。1992年に66位でスタートし、2005年には歴代最高となる15位を記録。ジーコ監督体制のもと、MF中田英寿、MF中村俊輔ら黄金世代が結集した時代である。だが2006年のドイツW杯では、オーストラリアに逆転負け、ブラジルに完敗、クロアチアとは引き分けでグループステージ敗退。ランキングはわずか1年で47位まで急落した。スター軍団でも本大会で結果を残せなければ意味がない。その現実を、数字が冷酷に突きつけた瞬間だった。
その後も代表は混迷を極める。2017年には57位まで転落。ロシアW杯でベスト16入りした2018年時点でも50位に沈んでいた。しかし、森保一監督の就任以降、ランキングは劇的な回復軌道を描く。2019年に28位、2021年に26位、カタールW杯での躍進ぶりで反響を呼んだ2022年に20位、2023年に17位、2024年には再び15位タイまで浮上した。かつての15位が「W杯惨敗の亡霊」を伴うものだったのとは対照的に、今回の数字は実力に裏打ちされている。
その信憑性を補強するのが、カタールW杯のベスト4をすべて的中させた英国ビッグデータ企業「クオンタム」の予測だ。400テラバイト超のデータを処理した同社のシミュレーションは、日本がグループFでオランダを抑えて首位通過し、ラウンド32でブラジルを再び撃破。続くラウンド16でボスニア・ヘルツェゴビナを下してベスト8進出と弾き出した。準々決勝ではドイツに屈するという結末だが、それでも史上初のベスト8入りが予測されているという事実は重い。
2005年当時のメンバー構成と決定的に違う点は、MF久保建英(レアル・ソシエダ)やMF三笘薫(ブライトン)といったスター選手はいるものの、森保監督のもとで適切な競争原理が働いていることだ。欧州で結果を残していても、代表に招集されない選手が多くいるだけに、2005年のFIFAランキング史上最高順位の意味するものと、現在のFIFAランキング18位の内容は大きく異なるはずだ。

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