ユニツリーのロボット酔拳からバク転まで、中国のヒト型ロボットが進歩の速さを示した。Ying Tang/NurPhoto via Getty Images中国のヒト型ロボットが、国営テレビで酔拳や剣技を披露した。綿密に振り付けられたカンフー・アクションは、中国のロボット工学における進歩を見せ付けた。昨年のシンプルな内容から飛躍的な進歩を遂げている。

中国は旧正月を祝っただけではなく、ロボット工学のレベルの高さを見せ付けた。

中国の中央広播電視総台(China Media Group、CMG)で毎年放送される、「春節聯歓晩会」(通称「春晩」)で、地元のスタートアップ、ユニツリー・ロボティクス(Unitree Robotics:宇樹科技)のヒト型ロボットが、子どもの演者のすぐ近くで、宙返り、突き、剣やヌンチャクの技、綿密に振り付けられたカンフーの型を披露した。

中国で劇的進化のヒト型ロボット。再生総数230億回、中国版「紅白」で見せつけられた現実 | Business Insider Japan

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中国の伝統的武術「酔拳」にインスパイアされた一連の動作では、ロボットはふらつき、後ろに倒れ、そして起き上がり、コントロールと調整における進歩を見せ付けた。

ネットに出回った動画は、すぐに昨年の放送と比較された。昨年は、ユニツリーのロボットが中国の民族舞踊を踊っていたが、昨年の振り付けは明らかに難易度が低かった。

この番組は、視聴者が多いことから、よくアメリカのスーパーボウルに例えられる。マジックラボ(MagicLab:魔法原子)、ガルボット(Galbot:銀河通用機器人)、ノエティクス(Noetix:松延動力)など中国の他のロボット企業も参加し、別のコーナーで放送された。

中国のソーシャル・メディアを見ると、技術の進歩の速さに衝撃を受けているようだ。

小紅書(RedNote)では、Ma Xiaoという名のユーザーは2月18日の投稿で、昨年のパフォーマンスでロボットがやっていたのは「本当に簡単なこと」だけだったと述べた。

「今やっているのは、カンフー、宙返り、シンクロナイズド・ダンシングだ」とMa Xiaoは述べた。

「皆、驚いている」

「今や世界は中国のスピードがいかに速いかを知っている」と彼は付け加えた。

別のユーザー、DKKDは2月17日、ロボットのパフォーマンスに反応した友人たちの動画を投稿し、「3人のアメリカ人が春節ロボットに怯えていた」とキャプションを付けた。

「ロボットの進化のレベルに皆(自分も含め)、衝撃を受けていた」とDKKDは書いた。

動画では、観客の1人が、「去年よりはるかに素晴らしい。すごい」と言っているのも聞こえる。

放送後に中国メディアが行ったインタビューで、ユニツリーの王興興(Wang Xingxing)CEOは、同社は2025年の約5500台から今年は最大2万台の人型ロボットを出荷予定だと述べた。

ヒト型ロボットの世界出荷は今年、「数万体」に達する可能性があり、ユニツリーはそのうち1~2万体を供給することになるだろうと王氏は2月17日に述べた。

中国のロボット工学への取り組み

ロボットや自律システムを開発する中国企業は、世界のライバルを追い抜こうと競っている。

9月には、アリババ・グループ(Alibaba Group)傘下のアント・グループ(Ant Group)がテスラ(Tesla)のオプティマス(Optimus)と比較されるヒト型ロボット「R1」を発表した。その2カ月後には、EVとロボットを開発するシャオペン(XPeng)が、人型ロボット「アイアン(Iron)」の最新版を発表した。同社はこれを「極めて人間らしい」と表現している。

中国の複数の名門大学も、このセクターの人材を育成する動きを見せている。11月、中国教育部(China’s Ministry of Education)は、一流大学にAIとロボット工学を融合させた「身体性知能」という新たな学部専攻の開設を準備していると発表した。

それでも、中国のロボット工学の急速な推進は

シャオペンのアイアンは、今年初めに中国で初披露された際、顔から転倒した。同社のホー・シャオペン(He Xiaopeng)CEOはこの災難について中国のソーシャル・メディアで「歩く練習」だったと書いた。

1月には、ユニツリーの人型ロボットがテストの際、エンジニアの股間に蹴りを入れた。昨年4月に北京で開催されたハーフマラソンでは、ヒト型ロボットが人間とのレース中に転倒する事故が発生した。

ハーフマラソンに人型ロボット21体が出場…転倒して操作者を倒すアクシデントも | Business Insider Japan

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