
【順位結果】2026 SBK第1戦オーストラリア 決勝レース1
2月21日、2026年スーパーバイク世界選手権(WorldSBK)第1戦オーストラリアの決勝レース1がフィリップ・アイランド・サーキットで開催され、ニッコロ・ブレガ(Aruba.it Racing – Ducati)が優勝を飾った。
2位はヤリ・モンテッラ(Barni Spark Racing Team)、3位はロレンツォ・バルダッサーリ(Team Goeleven)が続き、Honda HRCからスポット参戦している長島哲太は14位でレースを終えている。
WorldSBKは、市販自動二輪車をベースとしたマシンで争われる2輪ロードレースの最高峰カテゴリー。プロトタイプマシンを用いるMotoGPに対し、同カテゴリーはベースマシンのポテンシャルを極限まで引き出して争うシリーズで、2026年はオーストラリアのフィリップアイランド・サーキットで開幕し、その後ヨーロッパを中心に転戦する全12ラウンドが予定されている。
2015年から2020年まで前人未到のWorldSBK6連覇を達成したジョナサン・レイが引退し、前年度チャンピオンで通算3度の栄冠に輝いたトプラク・ラズガットリオグルのMotoGP転向を受けて移籍市場が活発化。近年で最も各チームの体制に変化があった今シーズンは、予測の難しい激動の1年を予感させる。
1月中旬にマレーシア・セパンでのトレーニング中に右前腕を骨折したソムキャット・チャントラ(Honda HRC)は両腕の怪我が判明して手術。また、レースウイーク前に行われたフィリップアイランドでの公式テストでは、ジェイク・ディクソン(Honda HRC)がターン11でクラッシュを喫し、左手首の骨折と打撲を負う事態となった。
両者の手術は成功したものの開幕戦はふたりとも欠場。レギュラーライダーが揃わない状況で開幕戦を迎えることになったHonda HRCは、代役として長島哲太を起用し、ライアン・ビッカーズもワイルドカード参戦で開幕戦に臨む。
13時から行われたスーパーポールでは、ブレガが1分28秒244でポールポジションを獲得。2位以下に0.4秒もの差をつけた。
2番手は1分28秒663を記録したヤリ・モンテッラ(Barni Spark Racing Team)が入り自己最高グリッドを獲得、3番手には1分28秒729でサム・ロウズ(ELF Marc VDS Racing Team)が入り、ドゥカティ勢がフロントロウを独占した。
気温21度、ドライコンディションのなか、22周で争われるレース1を迎えると上位陣は好スタートを決めていく。
7番グリッドスタートのロレンツォ・バルダッサーリ(Team Goeleven)が序盤から果敢な走りを披露。スタートでひとつポジションを上げると、2周目の1コーナーでアクセル・バッサーニ(bimota by Kawasaki Racing Team)を、3周目の4コーナーではサム・ロウズをオーバーテイクしていく。そして5周目にはアレックス・ロウズ(bimota by Kawasaki Racing Team)を1コーナーでパスし、3番手に浮上。別の選手権で2シーズンを過ごし、WorldSBKに戻ってきた実力者がいきなり好走を見せた。
レース中盤に注目を集めたのはMotoGPからやってきたミゲール・オリベイラ(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)。スーパーポールでは転倒を喫するなど精彩を欠き、21番グリッドからのスタートとなったが、レース1では周回数を重ねるごとにポジションを上げていく。
チームメイトのダニロ・ペトルッチ(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)をかわして11番手に浮上したオリベイラは終盤に8番手集団に追いつくと、ギャレット・ガーロフ(Kawasaki WorldSBK Team)や好走を見せるアルベルト・スーラ(Motocorsa Racing)とのバトルを制し、8位でフィニッシュ。GPライダーのレベルの高さを示すような追い上げ劇を演じた。
ポールポジションのブレガはスタートから一度もポジションを譲ることなく独走。2026年のオープニングレースをポール・トゥ・ウインで飾った。自己最高となる2番グリッドからスタートしたモンテッラが2位に入り、ベストリザルトでフィニッシュした。
レース序盤で7番手から3番手に浮上したバルダッサーリは残り3周あたりから4番手のバッサーニに迫られるも、隙を見せず3番手を死守。フィニッシュラインではその差0.036秒と僅差となったが、バルダッサーリが逃げ切り3位表彰台を獲得している。スーパーポールと同様に、レース1でもドゥカティがトップ3を占める結果となった。
チャントラの代役を務めた長島は17番手から20番手まで落ちるも、2周目から16周目まで17番手付近を走り、終盤にポジションを上げて14位でフィニッシュ。入賞を果たしてチームに貴重な2ポイントを持ち帰っている。
■2026年WorldSBK第1戦オーストラリア 決勝レース1(22周)
路面:ドライ
Pos./No./Rider/Team/Machine/Time/Gap
1/11/ニッコロ・ブレガ/Aruba.It Racing – Ducati/ドゥカティ パニガーレV4 R/32’56.857
2/5/ヤリ・モンテッラ/Barni Spark Racing Team/ドゥカティ パニガーレV4 R/+4.776
3/34/ロレンツォ・バルダッサーリ/Team Goeleven/ドゥカティ パニガーレV4 R/+6.147
4/47/アクセル・バッサーニ/bimota by Kawasaki Racing Team/ビモータKB998 Rimini/+6.183
5/14/サム・ロウズ/ELF Marc VDS Racing Team/ドゥカティ パニガーレV4 R/+8.249
6/7/イケル・レクオーナ/Aruba.It Racing – Ducati/ドゥカティ パニガーレV4 R/+12.549
7/22/アレックス・ロウズ/bimota by Kawasaki Racing Team/ビモータKB998 Rimini/+13.746
8/88/ミゲール・オリベイラ/ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team/BMW M1000RR/+20.610
9/67/アルベルト・スーラ/Motocorsa Racing/ドゥカティ パニガーレV4 R/+21.663
10/9/ダニロ・ペトルッチ/ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team/BMW M1000RR/+22.250
11/31/ギャレット・ガーロフ/Kawasaki WorldSBK Team/カワサキZX-10RR/+22.267
12/95/タラン・マッケンジー/MGM Racing Performance/ドゥカティ パニガーレV4 R/+22.724
13/55/アンドレア・ロカテッリ/Pata Maxus Yamaha/ヤマハYZF-R1/+30.799
14/45/長島哲太/Honda HRC/ホンダCBR1000RR-R SP/+35.308
15/17/ライアン・ビッカース/Honda HRC/ホンダCBR1000RR-R SP/+35.311
16/54/バハティン・ソフォーグル/Motoxracing WorldSBK Team/ヤマハYZF-R1/+59.515
17/13/マッティア・ラト/Motoxracing WorldSBK Team/ヤマハYZF-R1/+1’14.921
RET/87/レミー・ガードナー/GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team/ヤマハYZF-R1/2Laps(リタイア)
RET/97/チャビ・ビエルゲ/Pata Maxus Yamaha/ヤマハYZF-R1/6Laps(リタイア)
RET/62/ステファノ・マンジ/GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team/ヤマハYZF-R1/13Laps(リタイア)
RET/19/アルバロ・バウティスタ/Barni Spark Racing Team/ドゥカティ パニガーレV4 R/21Laps(リタイア)
[オートスポーツweb 2026年02月21日]

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