五輪=IOC、ヘルメットの文字も認めず 別のウクライナ選手に

写真はヘルメットを手に取材に応じるスピードスケートのウクライナ代表、オレフ・ハンデイ選手。2月12日、ミラノの選手村付近で撮影。REUTERS/Irene Wang

[ミラノ 12日 ロイター] – ミラノ・コルティナ冬季五輪スピードスケートのウクライナ代表、オレフ・ハンデイ選手は12日、自身のヘルメットに描かれた言葉がロシアとの戦争に関連していると見なされ、レースの際はテープで覆い隠すよう国際オリンピック委員会(IOC)から指示されたと明らかにした。

ハンデイ選手は15日に行われるショートトラック男子1500メートルに出場する予定。ヘルメットには「英雄的精神がある限り、敗北はない」と書かれていた。モチベーションを最大限に高めるために、ウクライナの作家・詩人であるリナ・コステンコの言葉を引用したという。

ロイターのインタビューでハンデイ選手は、ヘルメットの言葉を見たIOCから「『申し訳ないが、これは戦争のプロパガンダだ』と言われた」と語った。プロパガンダとの指摘は否定しつつ、競技に参加するためにIOCの決定に従うとした。当初は公表をためらっていたが、同じくウクライナ代表のスケルトン男子、ウラジスラフ・ヘラスケビッチ選手が「追悼ヘルメット」の使用を巡って失格になったことを受けて、公にすることを決めたという。

「ヘラスケビッチ選手は今、ウクライナの国家、民族、国民が存在していることを世界中に思い出させている。だからこそ支援と理解は必要だ」とハンデイ選手は述べた。ヘラスケビッチ選手との連帯を示す方法を見いだしたいとしつつ、「競技に集中したい」と語った。

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