おととい行われた衆議院選挙の富山1区では、自民・元職の中田宏さんが新党の中道・前職の山登志浩さんを大差で破り当選しました。
勝敗を分けたシーンを12日間の選挙戦から振り返ります。
「バンザーイ、バンザーイ」
富山1区で当選した自民党・元職の中田宏さん(61)。
喜びに包まれた当選からわずか3週間余り前。
中田宏さん
「おはようございます」
自民党の県連と富山市連は前職の田畑裕明さんではなく富山での政治経験がない中田さんを富山1区の候補者に選びました。
中田宏さん
「何よりも県議会、市議会の皆さんと富山1区の信頼をもう1回自民党は回復していかなければいけないんだと」
先月27日に公示された衆議院選挙。
中田さんはこれまで横浜市長や衆議院議員、参議院議員を歴任し、政治経験が豊富な一方で、課題は「富山での知名度」。
真冬の選挙戦。降りしきる富山の雪が視界を遮ります。
中田宏さん
「敵は誰?いない、雪!」
Q雪の選挙戦、きついですか
「いやきつくないの。ただ顔が見えない。足元をみなさん注意されるし…」
有権者に集まってもらうのも多くは室内。
選挙戦前半は、演説内容や話し方など随所で「富山生まれ」を強調し、浸透を図りました。
中田宏さん
「富山には、毎年帰ってたんです。盆暮れ、盆暮れ、帰ってました。大きくなってまた富山の川に戻ってきた、サクラマスみたいなもんです。なんとか押し上げていただきたい。押して、押して、押して、マスずしにしてください!」
1区で立候補を断念した吉田豊史さんの支持も取り付け、吉田さんは街頭で応援のマイクを握りました。
多い日には、20か所以上でミニ集会を開くなど、声を届け続けるうちに、徐々に有権者の心境にも変化が。
有権者の男性
「他県の人がわざわざ選挙のために富山に来たんかと思っとったんだけど、全然感じが変わった」
一方、田畑さんの地元、呉羽地区で開いた個人演説会では。
庄司県議
「予想していた数よりもやっぱり少ないなと思っていますが…」
会場は空席もありました。
呉羽地区の有権者
「田畑さんも26日(公示前日)までああいう状況(態度が決まらない)でしたから呉羽の中には、整理がついていないという方は当然おられると思う」
選挙期間中、陣営は田畑さんとの連携を避けていた一方富山市出身の比例代表の単独候補古井康介さんとは連日活動を共にしていました。
超短期決戦でしたが、地元の議員とも一体感が生まれつつありました。
庄司県議
「我々はこの1区、リーダー不在の中でこれまで活動をしてきました。ぜひ、皆さんのお力で国政へと送りあげようではありませんか」
総決起大会では高市総理との親密ぶりを強調しました。
中田宏さん
「私は、高市総理とは松下政経塾との同門であります。高市政権これをしっかりと前に進めて日本を立て直していくこのために共に働いてまいりたいと思います」
さらに。
片山さつき財務相
「絶対に国会に返してください!よろしくお願いいします」
高市内閣の主要閣僚も応援に駆け付けました。
選挙戦最終日。
朝から街頭に立ち、この日だけで1200人以上と握手。支持を訴え続けました。
中田宏さん
「みなさんのおかげで中田宏、12日間戦わせていただきました。 本当にありがとうございました」
迎えた、おとといの投開票。
投票締め切りの午後8時とともに、KNBなどテレビ各局が中田さんの当選確実を伝えました。
富山1区でも高市旋風が吹き当初の目標の5万票を大きく上回る8万1000票余り。
対立候補に大差をつけて富山での当選を果たしました。
中田宏さん
「富山のために、日本のためにと国政において働いてまいりたいと思います」

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