社会医療法人財団 董仙会(とうせんかい)の恵寿(けいじゅ)総合病院(石川県七尾市)はハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)製品「Dell AX System for Azure Local」を導入した。製品を提供するデル・テクノロジーズが2月2日に発表した。

 恵寿総合病院は地域社会に質の高い医療を提供し続けるという使命を支えるため、20年以上前から電子カルテシステムをはじめとした先進技術を積極的に導入してきている。システムの拡張に伴い、特に医師や看護師が日常的に使用し約1000台の端末を収容する仮想デスクトップ(VDI)環境で性能低下の課題に直面していたという。データとAIが牽引する未来に備えるため、柔軟かつ高性能でニーズに応じて拡張できるIT環境を必要としていたとしている。

 同病院は、ハードウェアの定期更改を機に、これらの課題を解決するため、AX System for Azure Localを活用したプライベートクラウドインフラを構築。VDI環境での高性能システムを実現するために、IAサーバー「Dell PowerEdge」とストレージ「Dell PowerStore」を導入した。医用画像システム(PACS)が生成する膨大なデータをコスト効率よく管理するためにストレージ「Dell PowerVault」を導入することで、インフラ環境の最適化を実現させたという。

 サーバー仮想化基盤用のインフラにAX System for Azure Localを導入したことで、旧環境のHCI製品を継続利用する場合と比較して約30%コストを削減できたと説明。VDI基盤では、NVMeに対応するオールフラッシュストレージであるPowerStoreでレスポンス低下の問題が解消され、医療スタッフはAIを活用した問診システムを含む重要なアプリケーションに瞬時にアクセスできるようになったとしている。

 PowerStoreのデータ削減技術で約7.3対1の容量削減率を達成し、リソース効率を最大化していると説明。PowerVaultで画像データを最適なコストで保存できるようになったとしている。

 同病院は現在、医師の退院サマリーや看護サマリーの作成といった管理業務を大幅に省力化するために生成AIの活用を加速させているという。今回のIT基盤の刷新は、医療従事者の業務負担を大幅に軽減し、能登地方の人々へ重要な急性期医療を提供するために、より多くの時間とエネルギーを注ぐことが可能になったとしている。

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