雪が降る中、街頭演説をする立候補予定者ら(滋賀県内で)
衆院選は27日、公示される。滋賀県内の3選挙区では、与野党の計13人が立候補に向けて準備を進めている。各選挙区の構図を紹介する。(敬称略)
<1区>
自民党の大岡敏孝と日本維新の会の斎藤アレックスの前議員2人に、国民民主党の河井昭成、共産党の黄野瀬明子の2新人が挑む。
大岡は、2012年の初当選から4回連続で小選挙区を制してきたが、24年の前回選は「政治とカネ」の問題を巡る党への批判のあおりで、約4000票差で敗れ、比例復活に回った。公明党の支援が見込めない今回も危機感は強く「これまで公明の県議、市議と地元の政策を進めてきた点を評価し、支援していただけたら」と秋波を送る。
斎藤は元国民で、前回選の公示直前に維新に合流。国民や連合滋賀の組織票も取り込んで勝利した。党の政調会長を務め、「与党として政策を前に進めた」と胸を張る。国民の候補者擁立で前回選から状況は一変したが、「ここで勝つのが私の役割。地元にべったり張り付いて頑張る」と話す。
前回選で候補者を立てなかった国民は、県連代表の河井を擁立。1区は元々、旧民主党の重鎮・川端達夫(現国民顧問)の地盤で、同じ東レ出身でもある河井への期待は大きい。
連合滋賀は23日、河井を推薦する方針を決定。白木宏司会長は「斎藤とは友好関係にあったが、
対峙(たいじ)
する候補者だ。組織内候補の河井を絶対に落とせないという覚悟を持ってやる」と力を込めた。
黄野瀬は、来年の県議選の立候補予定者だったが、急な衆院解散で1区への擁立が決まった。24日には早速、党幹部らと街頭に立ち、政権批判を強めている。
◆ 1 区
大岡 敏孝53 自〈二〉前《5》
斎藤アレックス40 維 前《2》
河井 昭成52 国 新
黄野瀬明子42 共 新
自民・中道・維新の戦い
<2区>
自民前議員の上野賢一郎に、立憲民主党と公明が結成した新党「中道改革連合」の平尾道雄、維新の岡屋京佑が挑む。
前回選では、立民と維新が競合して政権批判票が割れ、公明の支援を受けた上野が圧勝した。上野は、公明について「県連会長だった時代から非常に良好な関係を作っている。関係がどうなるかはまだこれから」と語る。高市政権で厚生労働相を務める実績などをアピールし、支持拡大を目指す。
前回選は立民公認だった平尾は、中道改革について「中道という塊を作らないと、右へ寄った日本の政治を真ん中に持ってこられない」とし、「政治信条も含め、私自身が活躍できる政党だ」と話す。共産党が擁立を見送ったことで、実質的に野党候補が平尾に一本化される形となった。
維新は、立候補を予定していた元議員の徳永久志が体調不良を理由に出馬を断念。昨年の参院選滋賀選挙区に立候補した岡屋に白羽の矢が立った。岡屋は「自民の古い体質を変えようと訴えてきた維新が、自民と連立を組む。大きなハードルを越え、政治を変えようという並々ならぬ決意だ」と訴える。
◆ 2 区
上野賢一郎60 自〈森〉前《6》
平尾 道雄75 中 新
岡屋 京佑33 維 新
6人乱立、無党派層狙う
<3区>
若い子育て世代も多い県南部の選挙区。無党派層の取り込みを狙い、与野党の6人が乱立している。
自民前議員の武村展英は、前回選は維新、参政党、共産の3新人を退けた。今回は公明の支援がなくなるが、「与党としてやってきたことを訴えるだけ。公明は敵になったわけでなく、戦い方に変化はない」と受けて立つ構えだ。
中道改革の早智敬は、前回選の時に立民の公募に応じていた「落下傘候補」。「夢のある政策を語る新人が出てきたぞと思われるよう、SNSも活用して訴えていく」と意気込む。
衆院選
維新の出路真吾は前回選で次点だったが、比例復活はかなわなかった。街頭で地道に党の改革実績などを訴えており、25日も草津市で「労働力不足だからと行き当たりばったりに外国人を受け入れてきた点は改め、マネジメントする」などと主張した。
共産は、前栗東市議の伊吹裕を擁立した。24日には草津市内で演説し、「高市政権は国会で何一つ議論せず解散した。全く大義のない自己都合だ」と批判を展開した。
れいわ新選組の安持成美は、前回選では京都1区から立候補。今回は地元の栗東市がある滋賀3区からの出馬となった。
参政前議員の北野裕子は、前回選で得票は約2万7000票だったが、比例復活を果たした。党が党勢拡大を図る中、小選挙区での勝利を目指す。
◆ 3 区
武村 展英54 自 前《5》
早 智敬51 中 新
出路 真吾42 維 新
伊吹 裕47 共 新
安持 成美37 れ 新
北野 裕子40 参 前《1》
<小選挙区予想立候補者の注>
読売新聞社調べ。敬称略。氏名、23日現在の年齢、党派。丸囲みは国会議員経験者が最後に立候補した国政選での党派。自民の〈 〉は派閥・旧派閥で、〈麻〉は麻生派、〈安〉は旧安倍派、〈茂〉は旧茂木派、〈岸〉は旧岸田派、〈二〉は旧二階派、〈森〉は旧森山派。旧派閥は2023年12月1日時点の所属。新旧、当選回数。並びは解散時の衆院勢力順など
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