長野県飯田市を拠点に活動する「劇団雅」が18日、5月の新作公演に向けて稽古を開始した。第5回となる今回の公演は「教室の小さな奇跡」。1980(昭和55)年の市内の山あいにある小学校が舞台で、4年児童8人と東京の“令和の学校”から来た転校生の人間模様を描く。
同市出身の俳優・小林英樹さんが脚本・演出を手掛けている。
伊賀良公民館で行った稽古初日は、集まった役者を前に小林さんが「今の教育と昭和の教育をテーマにしている。小学生の頃の記憶を呼び起こしながら臨んで」と呼び掛けた。音楽を効果的に演出に加える構想も示した。
自己紹介の後は互いの価値観を近づけるゲームを行い、心を一つにして作品を作り上げる意識を高め合った。
本作にはタブレットやランドセルの色の違い、先生は怒鳴らない―など、令和と昭和の教育の違いを盛り込んでいる。「違いを受け入れる学校」についてを転校生が昭和の児童たちに伝え、やがてクラスが一つになっていく姿を描いた作品になっている。
この日は、初めて台本を手にした役者たちが読み合わせも行った。主宰する菊地由里さんは「公演ごとに役者が入れ替わり、新しい作品が生み出される楽しみがある」と期待。公演に向けては「みんな気合が入っている。本番を楽しみにしてほしい」と話していた。
第5回公演は5月29~31日に、飯田市座光寺の旧麻績の里舞台校舎で開く。役者やスタッフは週に3~4回の練習を重ね、本番に備える。
同劇団は2018(平成30)年に設立し、20年に旗揚げ。これまで市内の4カ所で公演を開いている。

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