なるか過去最多更新 岡山城天守入場者数 2025年度 インバウンド、コラボ企画が奏功

入場者数が好調に推移している岡山城天守

 岡山城天守(岡山市北区丸の内)の2025年度入場者数が、過去最多となる可能性が高まっている。人気アニメやゲームとのコラボイベントなどが功を奏し、昨年12月末時点で約35万人が訪問。1〜3月で昨年並みを維持すれば、山陽新幹線開通直後の1972年度(43万9884人)以来、53年ぶりの更新が視野に入る。

 12月末時点の入場者数は35万88人(前年同期比2万8376人増)。うち外国人は7万2262人(1万5093人増)で、インバウンド(訪日客)がけん引。2021〜22年の「令和の大改修」によるリニューアル効果で過去最多に迫った23年度の入場者数(43万8327人)を同期比で1万3千人強上回るペースで推移している。

 訪日客以外で増加を後押しした要因は訴求力のあるイベントだ。8月中に人気アニメ「ポケットモンスター」の企画展を開き、城を含めた烏城公園一帯でオリジナルシールがもらえるキーワードラリーを実施。同28日〜11月30日には、日本刀を擬人化した人気ゲーム「刀剣乱舞」にちなんだ刀剣の連携展示を近隣の美術館などと取り組んだ。

 キャラクターやアイドルなどを応援する「推し活」層の支持を得たとみられ、8〜11月の入場者数は前年同期より2万7895人多かった。城を管理運営するおかやま観光コンベンション協会によると「九州など遠方から繰り返し来訪するファンもいた」という。

 ただ、記録更新には懸念材料もある。城を訪れる海外客の上位は台湾と韓国が占めるが、3番目の中国については「日中の政治的緊張がどう影響するか不透明」(市観光振興課)だからだ。また、冬季は客足が鈍る傾向にあり、市や協会は次なる一手を仕掛ける。

 2月1日には主演映画「侍タイムスリッパー」での演技で注目された総社市出身の俳優山口馬木也さんによる豆まきイベント「烏城節分祭」を計画。3月には恒例のひな祭り企画を予定しており、市観光振興課は「歴史的な記録更新に向け、さらなる集客を図っていきたい」としている。

(河内慎太郎)

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