新たなリーダーを決める知事選挙は終盤に入りました。緊急事態となっている県政の課題と選挙の争点を特集します。1回目のテーマは「北陸新幹線の敦賀から西の延伸」です。政権の枠組みも変わり、延伸の行方は不透明となっています。

小浜市の野村徳夫さん(77)が見つめるのは、北陸新幹線の小浜-京都ルートでの早期開業を求める署名です。
■野村徳夫さん
「せっかくみんなの思いがここに集まってきているので、この声を一刻でも早く届けたい」

野村さんは去年2月から、JR小浜駅前や戸別訪問で署名集めをしてきました。
署名をまとめた書類の宛先には前知事の名前が…。集まった思いを提出しようとした矢先、セクハラ問題が発覚しました。
■野村徳夫さん
「私たち市民の思いを国に届けたいと最初から思っていて、そのルートとして行政機関のトップであるところへお願いにあがれば、国に届くのかなと。期待は120%していた。福井県の杉本知事がみんなを引っ張っていってくれる。そういう風に思っていた」

野村さんがたった1人で始めた署名活動。賛同する人が徐々に増え始め、地元の区長連合会や早期着工を目指す住民団体「若狭の未来を実現する会」も協力して、署名は4万人を超えました。
■野村徳夫さん
「50年の経緯を踏まえて、ここはもう英断を下して『小浜-京都ルート』を早期着工するんだということで頑張ってほしい」
地元での機運が高まる一方で、沿線の京都の反対を受けて協議が停滞している敦賀から西への延伸。

去年12月から与党協議が再開されましたが、連立与党のパートナーが維新に代わったことで、ルートの再検討を余儀なくされています。
日本維新の会は、小浜-京都ルートを含む8つのルート案を提示。与党の整備委員会は費用対効果などを踏まえ再検討する方針ですが、これらは小浜-京都ルートを決定する過程ですでに検討されているもので、これまでの議論を逆戻りさせるような動きとなっています。

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