旧岩谷堂共立病院「お色直し」完了

 旧岩谷堂共立病院は、外観に西洋式建築を取り入れ、片岡村時代の1874(明治7)年に完成しました。翌年、西洋医学の病院が開院しました。病院機能があったのは1878(同11)年ごろまで。その後は磐井治安裁判所岩谷堂出張所などを経て、大正初期から1961年までは役場や役所として使われました。

 文化財に指定されたのは1979年です。1981~82年に復元工事を施し、明治時代の地域資料を展示する明治記念館として生まれ変わりました。2014年に現在の名称となり、建物の内部で旧病院の関連資料を紹介しています。

 今回のお色直しは2002年以来です。地元町内会・一親会顧問の荻田耕造さん(87)は「きれいになってうれしい。これからも大切にする」と喜ぶ。1日2回、とんがり帽子のメロディーが流れ、傍らには荻田さん含む有志が建立した詩碑があります。

 役所の役割を終えた建物は幼稚園としても使用され、住民にとって強い思い入れがあります。荻田さんは「過去には保存に否定的な意見もあったと聞く。残すことができて改めて良かった」と感慨深げに話していました。

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