(CNN) 米スミソニアン協会は、首都ワシントンにある国立肖像画美術館(ナショナルポートレートギャラリー)でドナルド・トランプ大統領の過去の弾劾(だんがい)裁判に言及していた案内板を撤去した。

案内板の撤去は先週、トランプ大統領の新しい肖像写真が同美術館の「米国大統領」の展示コーナーに掲示された際に行われた。新しい案内板は生年月日を記した短い内容で、第45代および47代大統領としてトランプ氏を紹介している。

同美術館の公式サイトによると、過去の展示の案内板はもっと長く、「2021年1月6日、支持者らによる米国会議事堂襲撃を受け、権力乱用と反乱扇動の罪で2度弾劾された。いずれの裁判も上院で無罪となった」と記されていた。

新しく掲示された肖像はホワイトハウスの写真家ダニエル・トロック氏が撮影した白黒写真。大統領執務室のトランプ大統領が、握りしめた両手のこぶしをデスクの上に置いて立つ姿が写っている。

新たに掲示された肖像写真はホワイトハウスの写真家ダニエル・トロック氏が撮影した/Maxine Wallace/The Washington Post/Getty Images
新たに掲示された肖像写真はホワイトハウスの写真家ダニエル・トロック氏が撮影した/Maxine Wallace/The Washington Post/Getty Images

スミソニアン協会は11日にCNNに寄せた声明の中で、国立肖像画美術館の「米国大統領」の展示は改訂に着手しており、新たな掲示についてはアーティスト名など一般的な情報のみを提供するミニマリストのアプローチを模索すると説明。「大統領弾劾の歴史は、国立アメリカ歴史博物館などの博物館で引き続き展示する」とした。

同美術館の大統領展示コーナーでは米国の歴代大統領について、それぞれの在任中の出来事や功績を紹介している。例えばビル・クリントン元大統領の肖像に添えられた案内板には、「宣誓の下でホワイトハウス研修生との性的関係を否定したことが弾劾につながった」という記載がある。

スミソニアン協会は、前例のない広範な展示内容の見直しに従って政権の意向に沿うよう求めるホワイトハウスからの圧力にさらされている。

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