公開日時 2025年12月25日 08:41更新日時 2025年12月25日 09:17
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松山市の道後温泉でくつろぐ台湾からの観光客=17日
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共同通信
日中関係の悪化でインバウンド(訪日客)の動向に影響が出始める中、台湾からの観光客に熱い視線を注ぐ自治体がある。台北発チャーター便の高い搭乗率などに目を付けた台湾の旅行会社は今月、高知など3県を巡るツアーを計画。訪日リピート数が多いとのデータもあり、受け入れ側もつなぎ留めに力を入れている。
12月15日、坂本龍馬像がある高知市の桂浜。台湾の観光客が龍馬像を見上げながら、観光ガイドの説明に耳を傾けていた。スマートフォンで記念撮影する人も。台湾の旅行会社が企画したツアーで、18人が参加した。
香川、高知、愛媛を回る6泊7日のツアーは約30万円と高額だが、参加者から好評で、旅行会社は毎月開催を目指しているという。
政府観光局によると、1~11月の訪日客は推計約3906万人で、年間初の4千万人突破が確実な状況だ。国・地域別で見ると、中国が最多の約876万人で、台湾が3番目となる約617万人だった。
しかし中国政府は11月、高市早苗首相の台湾有事を巡る発言に反発する形で日本への渡航自粛を要請。航空便や宿泊キャンセルが各地で相次いでおり、台湾のツアー関係者は「親日的な人が多く、地理的にも近い台湾の存在感が強まりそうだ」と分析する。
ツアーの訪問先となった高知県では、2023年5月~25年11月、台北発高知行きの国際便の平均搭乗率は9割を超え、「観光振興の大動脈」(県職員)という。
県は、昨年12月から今年3月にかけて台湾からの観光客対象のアンケートを実施。回答した103人の訪日回数の平均は9回だった。多くの台湾人が何度も日本を訪れているとみられ、県は文化やスポーツを通じた交流などに力を入れている。
県の担当者は「リピートの多さは今後の伸びしろだろう。2回目以降、メジャーな観光地以外も訪ねたいと思ってもらえたら理想だ」と話した。
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