ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.12.18 09:55

チリのホセ・アントニオ・カスト次期大統領とアルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領が手を取り合った。南米の「ブルータイド(右派への政権交代の流れ)」を象徴する両国の首脳は、今後、協力関係を一層強化していくことで合意した。

カスト氏は、大統領選挙後の最初の外遊先にアルゼンチンを選び、16日(現地時間)、ブエノスアイレスにあるアルゼンチン大統領執務室を訪れ、ミレイ大統領と会談した。チリおよびアルゼンチンの現地メディアによると、両首脳は、経済交流の促進や、移民・国境など安全保障分野でのパートナーシップ拡大に向け、定期的に協議できる機関を設けることで合意した。

ミレイ大統領はカスト氏に会うと抱き寄せて背中をたたきながら「本当に素晴らしい勝利を収めた」と、大統領選勝利を祝う言葉をかけた。これに先立ち、チリ共和党所属のカスト氏は、14日に行われた大統領選決選投票で58.2%という得票率で、チリ共産党のジャネット・ハラ候補(41.8%)を破って当選した。アルゼンチン大統領府は「カスト氏が大統領選後に最初の海外訪問先としてアルゼンチンを選んだのは、両国関係の戦略的重要性を示している」と説明した。

親しい様子で並んで立つ両首脳の前には、チェーンソーが置かれていた。チェーンソーは「果敢な構造改革」などを強調するミレイ大統領の政治的メッセージを象徴するものの一つだ。

南米を代表する右派政治家である両首脳は、政治スタイルや過激とも言える言動がドナルド・トランプ米国大統領と重なるとして、それぞれ「アルゼンチンのトランプ」「チリのトランプ」と評されている。ミレイ大統領は、南米におけるトランプ大統領の代表的な友軍の一人で、昨年トランプ大統領が大統領選に勝利した後、最初に会った外国首脳でもある。ミレイ大統領は一貫してトランプ大統領を公に支持してきたほか、トランプ大統領は10月、アルゼンチンの中間選挙でミレイ大統領のリバタリアン党の善戦を後押しするため、最大400億ドル(約6兆2200億円)規模の支援パッケージを提案したこともある。カスト氏も反移民などの争点を一貫して主張してきた点がトランプ大統領と重なる。

現在、トランプ大統領と大きな摩擦を起こしているベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領に対する認識も、トランプ大統領と軌を一にする。カスト氏はこの日取材陣に対して、ベネズエラ経済崩壊の原因はマドゥロ大統領にあるとして、同氏を「麻薬独裁者」と激しく非難した。前日、マドゥロ大統領がカスト氏をヒトラーになぞらえたことへの反撃だ。ドイツ移民出身のカスト氏の父親は、ナチ党員だったとされている。

ミレイ大統領は、マドゥロ大統領の政敵であるベネズエラ野党指導者マリア・コリナ・マチャド氏の2025年ノーベル平和賞授賞式に出席した。ミレイ大統領は、昨年1月にもマドゥロ大統領に対し「貧しい社会主義者」と批判したことがある。

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