公開日時 2025年12月15日 16:23更新日時 2025年12月15日 19:07

民間ロケット、2月25日に発射 3号機、和歌山・串本から

 スペースワンの小型ロケット「カイロス」のCG(同社提供)

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共同通信

 宇宙事業会社スペースワン(東京)は15日、和歌山県串本町の民間ロケット発射場「スペースポート紀伊」から自社の小型ロケット「カイロス」3号機を来年2月25日午前11時に打ち上げると発表した。民間単独では国内初となる衛星の軌道投入を目指しており、3度目の挑戦となる。

 オンラインでの会見で明らかにした。3号機は全長約18メートル、重さ約23トン。これまでに発表した札幌市の宇宙ベンチャーなどに加えて、台湾国家宇宙センターを合わせた計5機の衛星を搭載する。

 2号機の失敗を受けて、センサーの設計を変更したり、熱や振動に強くなるよう配線を見直したりした。会見で豊田正和社長は「前回の打ち上げから1年を要したのは、原因究明と対策作業を慎重に進めていたから。機体の総点検と再検証も徹底的にした」と説明。「使命を3号機で実現したい」と自信を見せた。

 カイロスを巡っては、1号機が2024年3月に打ち上げられたが、飛行のための推進力の予測に誤りがあり、発射後約5秒で爆発。同年12月に打ち上げた2号機は、センサーなどの不具合により機体の姿勢が乱れ自律破壊した。高度約110キロに達したが衛星の軌道投入には至らず、1号機と2号機はいずれも失敗した。

 スペースワンは、IHIエアロスペースなどの共同出資で18年に設立。小型衛星を低コストで高頻度に宇宙へ運ぶ「宇宙宅配便」の事業化を目指すとしている。

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