ドイツ輸出、10月は米・中向け大幅減 対EU増加で予想外にプラス

写真はドイツのハンブルク港に停泊するコンテナ船。2月17日、ハンブルクで撮影。REUTERS/Fabian Bimmer

[ベルリン 9日 ロイター] – ドイツ連邦統計庁が9日発表した10月の貿易統計によると、輸出(日数・季節調整済み)は前月比0.1%増加した。米国・中国向けが大幅に減少した一方で欧州連合(EU)向けが増加した。

ロイター調査によるエコノミスト予想は0.5%減だった。

輸入は1.2%減少した。

INGのカーステン・ブルゼスキ氏は「米国の輸入前倒しによる変動は収束したようで、ドイツの輸出は低成長という新たな正常状態に戻った」と述べた。

10月の貿易収支は169億ユーロ(196億8000万ドル)の黒字で、9月の153億ユーロ、2024年10月の146億ユーロを上回った。

EU向け輸出は前月比2.7%増加、EU域外向けは3.3%減少した。9月は増加していた対米輸出は同7.8%減となった。

ハンブルク商業銀行のチーフエコノミスト、サイラス・デラルビア氏は、「EUはドイツ企業の輸出実績を安定させている」一方、米国と中国では市場シェアを失っていると指摘した。

コメルツ銀行のシニアエコノミスト、ラルフ・ソルビン氏は、今後数カ月間の対外貿易からの逆風は懸念されていたほど強くならない可能性があるとの見方を示した。

対米輸出は前年比8.3%減だった。

中国への輸出は5.8%減、輸入は5.2%減だった。ただブルゼスキ氏は今年の中国からの輸入は10%以上増加したとし、不均衡な関係が強まっていると指摘。ドイツの輸出業者は現在、中国でのドイツ製品需要の低迷、中国メーカーとの競争激化、中国のレアアースへの依存という三重のショックに直面しているとし、「今のところこうした逆風を欧州市場では相殺できないようだ」と語った。

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Maria Martinez

Maria Martinez is a Reuters correspondent in Berlin covering German economics and the ministry of finance. Maria previously worked at Dow Jones Newswires in Barcelona covering European economics and at Bloomberg, Debtwire and the New York Stock Exchange in New York City. She graduated with a Master of International Affairs at Columbia University as a Fulbright scholar.

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