(CNN) ロシアは1日、ウクライナ東部の要衝ポクロウスクを制圧したと主張した。ポクロウスクでは数カ月にわたり激しい戦闘が続いていた。制圧が事実であれば、ロシア政府にとって大きな戦果となる。
ポクロウスク制圧の発表の前には、ロシアのプーチン大統領が11月30日に前線部隊を視察し、ポクロウスクでの「作戦の成果」に謝意を示していた。ロシア軍は同市攻略の過程で多数の死傷者を出している。
ウクライナ側はロシアの主張について直接のコメントを避けている。ウクライナの偽情報対策センター(CCD)のコワレンコ所長は1日、ロシアは「今後数週間にわたり前線に圧力をかけようと試み、それに伴い派手な声明を発表するだろう」と警告した。
ウクライナでの戦闘の終結に向けて新たな交渉が行われている。コワレンコ氏は今回のロシアの発表について、主に西側諸国の聴衆を念頭に、外交上の駆け引きを強めるために行われたとの見方を示した。
ウクライナ軍は1日、ポクロウスクと周辺地域の「厳しい状況」にもかかわらず、ウクライナ軍は「敵の攻勢を引き続き阻止している」と発表していた。
ロシアの発表の前には、米国とウクライナの高官が米フロリダ州で戦争終結に向けた協議を行っていた。クレムリン(ロシア大統領府)は、米政権のウィトコフ担当特使が2日にロシアのプーチン大統領と会談する予定だと明らかにしている。
ロシアのペスコフ大統領報道官によると、ロシアのゲラシモフ参謀総長は11月30日、軍司令部を訪問したプーチン大統領に対し、ロシア軍がポクロウスクを制圧したと報告した。ロシア側が今回の戦果をもっと早く発表しなかった理由は分かっていない。

ロシア軍に向けて砲撃を行うウクライナ軍兵士=11月23日、ウクライナ・ドネツク州ポクロウスク近郊/Anatolii Stepanov/Reuters
クレムリンが1日に公開し、CNNが位置情報を確認した動画では、ロシア兵がポクロウスク中心部でロシア国旗を広げる様子が映っている。ロシアは1年8カ月以上にわたり、多大な犠牲を払いながら同市の占領を試みてきた。
ポクロウスクは道路と鉄道網の接続からウクライナ側にとって重要視されてきた。しかし、主要な幹線道路や鉄道が繰り返し無人機や砲撃の攻撃を受けたため、ウクライナは代替の補給路を確保せざるを得ず、同市の戦略的価値は低下していた。

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