2025年11月29日 08時00分
メモ

「首絞め」は家庭内暴力として頻繁に用いられるため、このようなシーンを描いたポルノは有害な影響を与えかねないとして、該当するコンテンツの所持や公開を違法とする法案がイギリスで提出されました。
New laws to target online abuse and pornography – GOV.UK
https://www.gov.uk/government/news/new-laws-to-target-online-abuse-and-pornography

Pornography depicting strangulation to become criminal offence in the UK | Pornography | The Guardian
https://www.theguardian.com/society/2025/nov/03/pornography-depicting-strangulation-to-become-criminal-offence-in-the-uk
2025年11月に議会へ提出された犯罪・警察法案の修正案により、「首絞め」や「窒息」を描いたポルノの所持や公開が犯罪となり、プラットフォームにはこれらの画像の拡散を阻止する義務が課される予定です。
この措置は、貴族院議員のバロネス・ベルタン氏が主導した調査に従ったものとなります。この調査では、「首絞め」の害をまだ理解していない若者が、そうしたコンテンツを視聴することで、「首絞め」が性行為において当たり前のものだと思い込んでしまいかねないという結果が示されていました。

性行為における首締めは相手に快感をもたらすと思われていますが、実際には決して安全な行為ではなく、ごく短時間の首締めであっても酸素欠乏により脳に変化をもたらすことが分かっているとのこと。繰り返し首を絞められた女性では、特にうつ病や不安に関連する脳損傷、脳半球の機能障害の兆候が顕著に見られるという複数の研究結果も示されているそうです。
こうした危険性と、「首絞めは目に見える痕跡を残さないため加害者が罰を免れることが多い」という懸念から、2021年の家庭内暴力防止法により、相手が死亡に至らなかった場合でも首絞めを行った場合は刑事犯罪となると定められました。
性行為中の首絞めについて調査する団体、Institute For Addressing Strangulation(IFAS)によると、16歳から34歳までの4175人のイギリス人を調査した結果、半数以上が性行為中に首を絞められたか、あるいは首を絞めた経験があると答えたとのこと。こうした回答をした人は18~20歳が最多でした。
調査対象者のうち最も若い年齢層は16~17歳でした。16~17歳で性経験がある人に限定すると、首を絞められた経験がある人は43%、首を絞めた経験がある人は32%に上ったとのことです。

法改正により、首絞めに関するポルノが規制され、プラットフォームは首絞めにまつわるコンテンツをユーザーが閲覧できないようにするための適切な措置を講じなければなりません。対応を怠ったプラットフォームには、最大1800万ポンド(約37億円)の罰金が科されます。
IFASのバーニー・ライアン所長は、「首絞めは深刻な暴力の一形態であり、家庭内暴力において支配、沈黙、恐怖を与えるためにしばしば用いられます。ポルノにおいて、特に文脈なしに描写された場合、若者は何が正しく許容されるのかを判断するのが難しくなります。規制されていないオンラインコンテンツが、特に子どもにとって深刻なリスクをもたらすことを認識しなければなりません」と述べました。
別の改正案では、写真を性的に悪用された被害者に与えられる申告期間が6カ月から3年に拡大される要項が盛り込まれています。これにより被害者が被害を申告することが容易になることが期待されています。
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