先日も投稿した(記事リンク)福井県の冬を象徴する水ようかん。

嶺南地方では、かつて京都へ丁稚奉公に出ていた少年たちがお正月に帰省する際に持ち帰ってきた「丁稚羊羹(でっちようかん)」の名を今でも受け継ぎ、でっち羊羹の名称で販売しているところも多数。

光の反射具合にもよりますが、どことなく色に違いが光の反射具合にもよりますが、どことなく色に違いが

黒糖をあわせたものが多く、濃い味が好まれる冬場には人気を博しているのですが、やはり和菓子屋さんの個性が光る、こし餡をストレートに堪能できる黒糖不使用のものも外せません。(福井の冬の水ようかんの醍醐味は食べ比べにあり♪なんて。)

今回は、【名水比べ】と称しまして、名水百選を使用した若狭地方の人気店から「菊水堂」さんと「伊勢屋」さんの黒糖不使用の水ようかん(丁稚羊羹)をご紹介。

でっちようかんでっちようかん

昭和36年より、若狭町にてお赤飯やお餅など、地域の方々の日常に欠かせない存在ともいわれる「菊水堂」さん。

二色ではありますが、水流の白と緑や苔の緑が目に浮かびます二色ではありますが、水流の白と緑や苔の緑が目に浮かびます

真夏でも瓜が真っ二つに割れてしまうほど冷たいといわれる「瓜割の滝」の名水を使用。

北海道産の小豆から作られるこし餡はやや色濃く、どっしりとした安定感を醸し出しているのですが、食感はその正反対。

木べらからも張りが伝わります木べらからも張りが伝わります

ぷりん、とした弾力は歯応えを持ち合わせつつも軽やかで、じゅわりと口の中に染みわたるような水分量を持ち合わせております。
上白糖が織り成すこっくりとした甘さは塩気のまろやかさと手を取り合い、どこか懐かしさを覚えるような素朴な味わい。

内側にしっかりと水分を閉じ込めて内側にしっかりと水分を閉じ込めて

ひんやりとしているのに、不思議と温かな気持ちになる丸みを帯びた口当たりは、街の人たちがこのでっちようかんを楽しみにしているというのも納得です。

丁稚ようかん丁稚ようかん

さて、小浜市にて雲城水を駆使した葛まんじゅうを求め、シーズン中は大行列となり、更には都内の催事にて実演販売となると一日中作り続けていなければならないというほどファンも多い「伊勢屋」さん。

ご主人の上田浩人さんは、2025年「現代の名工」に最年少で選ばれたという実力者です。

鮮やかな彩りのパッケージは珍しいかもしれません鮮やかな彩りのパッケージは珍しいかもしれません

伊勢屋さんの「丁稚ようかん」はやや青みを帯びた小豆色。

ひと切れはスリムでありながら、とにかくこし餡の存在感が凄い…!瑞々しさはもちろんございますが、しっかりこし餡を味わっているという粒子感と、飲む、というよりは溶かしていくという感覚がしっくり。

ややしなるような感覚ややしなるような感覚

白ざら糖で炊き上げたこし餡はすっきりとした甘さですが、それがまたごくごく僅かにきかせた塩と雲城水の柔らかさ、そして小豆の風味を引き連れてくるため、あんこの余韻にじっくりと浸ることができます。

ややざらりとした断面からもこし餡の質感が滲みますややざらりとした断面からもこし餡の質感が滲みます

いずれもそれぞれの名水の特徴である「旨味を引き出すことに特化した」「柔らかい口当たり」というポイントを非常にうまく活かしていらっしゃると思いました。

深みのある上白糖、さらっとした白ざら糖の違いも体感していただけるかと思います。
時代と共に甘みの嗜好は変化していきますものね。

こちら以外にも変化球から定番まで、冷蔵ケースはびっしり!こちら以外にも変化球から定番まで、冷蔵ケースはびっしり!

あえて明確に区別するのであれば、瑞々しさは「菊水堂」さん。あんこ感は「伊勢屋」さん。とでも称しましょうか。

今回は、2025年11月12日(水)~11月18日(火)まで新宿高島屋 地下1階「推し100」にて開催中の「福井冬水ようかん食べ比べフェア」(公式サイト・外部リンク)にて購入致しました。

天候や交通状況による入荷変動、ならびに完売の際はご了承くださいませ。

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柳谷ナオ

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<菊水堂>
福井県三方上中郡若狭町井ノ口36-8-1
0770-62-0024
8時~19時

<伊勢屋>
公式サイト(外部リンク)
福井県小浜市一番町1-6
0770-52-0766
8時30分~17時30分
定休日 水曜

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