【カナダ発】藤塚大輔が見た〈3〉「三浦佳生の変化」公式練習とフリー直前の姿が示すこと

【サスカトゥーン=藤塚大輔】フィギュアスケート男子の三浦佳生(20=オリエンタルバイオ/明治大)がGPシリーズ第3戦スケートカナダに出場し、合計253・69点で銅メダルを獲得しました。ショートプログラム(SP)で4位につけ、フリーで1つ順位をアップ。主要大会での表彰台は、昨年10月のGPスケートアメリカ以来となりました。

約2週間前のGPフランス大会では10位にとどまりましたが、その後は自らメンタルトレーナーにアドバイスを求め、今大会から新たなマインドセットで臨んだといいます。記者はSP当日の公式練習の日に、ある変化を見ていました。

今大会から新企画として、通常の記事ではなかなかお伝えできない「こぼれ話」をお届け。三浦の変化が表れた場面について、現地記者だからこそ見られる、感じられる舞台裏をコラム形式で紹介します。



フィギュア2025.11.04 18:00


<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第3戦スケートカナダ>◇カナダ・サスカトゥーン




































































































GPシリーズ第3戦スケートカナダ 男子で銅メダルを獲得した三浦(撮影・藤塚大輔)

GPシリーズ第3戦スケートカナダ 男子で銅メダルを獲得した三浦(撮影・藤塚大輔)

SP公式練習で感じた“異変”

“異変”を感じたのは、男子SP当日の公式練習でのことでした。

私はリンクサイドでカメラを構え、ケビン・エイモズ選手(フランス)の曲かけ練習を撮影していました。独創的なセルフコレオは、いつ見ても圧倒されます。この日もアクロバティックに体を動かしていました。

GPシリーズ第3戦スケートカナダ 男子SP当日の公式練習で調整するエイモズ(撮影・藤塚大輔)

GPシリーズ第3戦スケートカナダ 男子SP当日の公式練習で調整するエイモズ(撮影・藤塚大輔)

私が「あれ?」と感じたのは、曲かけが終わった時のことです。

いつもエイモズ選手の曲かけで熱視線を送っていた三浦選手が、ほとんど演技を見ていなかったのです。

拍手こそしていましたが、視線は前のまま。フェンスに沿うようにして、グルグルとリンクの大外を回っていました。

GPシリーズ第3戦スケートカナダ 男子SP当日の公式練習でエイモズの曲かけ後に拍手を送る三浦。視線は前のまま(撮影・藤塚大輔)

GPシリーズ第3戦スケートカナダ 男子SP当日の公式練習でエイモズの曲かけ後に拍手を送る三浦。視線は前のまま(撮影・藤塚大輔)

記者がなぜ“異変”と捉えたのか

本番当日の公式練習で他の選手の演技を見ないのは、決して不思議ではないのでは?

そう思う読者もいるかもしれませんが、三浦選手は違います。


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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。


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