公開日時 2025年10月30日 15:34更新日時 2025年10月30日 15:34

県系3世 祖父の地でライブ ブラジル人サンバ奏者・ダリオさん 父と共演、40人超踊って堪能 東・有銘
ステージで歌うサンバミュージシャンのダリオ・サクモトさん(左)と父ネネーさん=4日、東村有銘

この記事を書いた人

アバター画像
琉球新報朝刊

 【東】サンバ奏者で、県系3世ブラジル人のダリオ・タデウ・サクモト・ピレスさん(47)のライブが4日、東村有銘の「味処 森のふくろう」であった。40人超の観客は、ブラジル音楽のリズムや楽器の説明を聞きながら、リズムをとったり踊ったりして、サンバの世界を堪能した。

 ダリオさんの母方の祖父・佐久本幸一さんは旧久志村(現東村)有銘出身。戦前、17歳で単身ブラジルに渡った。ダリオさんは約12年前に、自らのルーツを探す旅に出て、祖父の生まれ故郷である有銘を訪れたという。戦争で親戚は少なくなっていたが、手がかりを求めて有銘公民館に行くと、親族につながる情報を得ることができた。以来、毎年のように親族のもとを訪れ、お墓参りをしている。

 現在は、東京で暮らしながら、演奏活動のほか、ボディーリラクゼーションセラピストとしても活動中だ。今回のライブでは、父・ネネーさん(78)がブラジルから駆けつけ、親子2人での共演となった。息子・ギリェルメさん(27)が9~12月、東村海外移住者子弟研修生として村内に滞在しており、祖父と父の舞台を見守った。

 ダリオさんは「東村に来ると、祖父が見守ってくれている気がする。ルーツの地で歌うことができてうれしかった」と笑顔で振り返った。

 森のふくろうの店主・比嘉時子さん(76)は、ダリオさんのはとこに当たるという。手作りの料理でもてなそうと、朝から家族や親族の協力を得て、イノシシ汁や母直伝のウムクジ天ぷら入りのお弁当を用意し、ライブに訪れる人たちを迎えた。「中秋の名月も近かったので、月見会を兼ねて開催した。思ったよりたくさんの人に集まっていただいた」と喜んだ。

 名護から訪れた玉城千枝子さん(70)は「最高だった。音楽に乗って踊れて楽しかった。また聞きたい」と期待した。

 (山本真知子通信員)

WACOCA: People, Life, Style.