
10月29日、ルーマニア国防省は、自国のミハイル・コガルニチャヌ空軍基地に駐留する予定だった兵員を含め、米国が北大西洋条約機構(NATO)域内東部に駐留する部隊の数を削減する計画を通告してきたと明らかにした。写真はルーマニアのガラツィで演習を行うNATOの兵士ら。2月19日撮影(2025年 ロイター/Eduard Vinatoru)
[ブカレスト 29日 ロイター] – ルーマニア国防省は29日、自国のミハイル・コガルニチャヌ空軍基地に駐留する予定だった兵員を含め、米国が北大西洋条約機構(NATO)域内東部に駐留する部隊の数を削減する計画を通告したと明らかにした。
「米国の決定はいくつかのNATO諸国で部隊を展開する旅団の欧州におけるローテーションを停止するというものだ」と説明。米国が自国国境とインド太平洋地域に重点を置く中、今回の決定は予想されていたとし、およそ1000人の米兵がルーマニアに駐留し続けることになると言及。声明によると、1カ月前に1000─1200人の米軍部隊がローテーションで撤退しており、補充は行われないという。
また、「今回の決定はNATOが東部地域でのプレゼンスと活動を強化し、米国がこの地域での軍事態勢を調整できるようになったことも考慮された」と指摘。撤退する部隊の具体的な数は明らかにしなかった。
ルーマニアのモステアヌ国防相は記者会見で、同旅団はルーマニア、ブルガリア、ハンガリー、スロバキアに部隊を派遣していると説明。ルーマニアと米国の関係は依然として強固であるとした上で、NATO軍による恒久的なプレゼンスは米軍兵士を含む約3500人と「相当な規模」であると述べた。
その上で「外国軍全体がわれわれを守るためにここに駐留することを期待するのは非現実的だ。われわれはルーマニア軍への投資を続けていく」と述べた。
米軍は、ルーマニアから撤退する米軍部隊を補充しないという決定は「米国の欧州からの撤退や、NATOへのコミットメント低下を示すシグナルではない」としている。
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