ウクライナのザポリージャ原発、外部電源復旧へIAEAが作業開始

 10月10日 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は9日、ウクライナ南東部のザポリージャ原子力発電所への外部電源復旧作業に入ったと発表した。写真はザポリージャ原子力発電所の外観で、2023年6月撮影(2025年 ロイター/Alexander Ermochenko)

[9日 ロイター] – 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は9日、ウクライナ南東部のザポリージャ原子力発電所への外部電源復旧作業に入ったと発表した。欧州最大の同原発は現在ロシアの管理下にあるが、2週間以上外部電源が喪失していた。

作業はウクライナとロシア双方の当局者との協議を経て開始されたという。外部電源喪失を巡っては、ロシアとウクライナが互いに非難し合っている。

ロシア軍は、2022年2月の侵攻後数週間で6基の原子炉がある同原発を制圧。現在発電はしていないが、両国は軍事行動によって原子力の安全性が損なわれていると相手国を非難している。

グロッシ氏は声明で「綿密な協議を経て、外部電源の復旧に向けた作業が開始された。送電網回復にはなお時間がかかるが、両国とも原子力の安全確保に向けこの重要な目標を達成するため建設的な方法でわれわれに協力している」と述べた。

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