トータル1080psを発生するスーパーPHEV
2025年10月24日、アウトモビリ・ランボルギーニ・ジャパンは有明アーバンスポーツパークで「ランボルギーニ デイ ジャパン 2025」を開催。同年8月のモントレーカーウイークで発表したフューオフモデル「フェノーメノ(FENOMENO)」を日本初公開した。
【写真はこちら】最高速度は350km/hオーバーというハイパフォーマンスを発揮(全7枚)
レヴエルト、テメラリオというスーパースポーツカー2モデルにスーパーSUVのウルスという、3つの製品ラインを確立させて好調なアウトモビリ・ランボルギーニ(以下、ランボルギーニ社)。いまや世界の56の国と地域で185のディーラーを展開している。中でも日本は重要なマーケットのひとつであり、米国、ドイツに次ぐ第3位の販売台数を誇る。
そんな日本市場のオーナーやファンに向けて、ランボルギーニ社では毎年のように「ランボルギーニ デイ ジャパン」を開催し、ニューモデルやスペシャルモデルを日本初公開している。今回お披露目された「フェノーメノ」は、ランボルギーニ チェントロスティーレ(スタイルセンター)の20周年を記念した、29台限定のフューオフ(Few Off:ワンオフではない、少数限定)モデルだ。
2025年8月に開催されたモントレーカーウイークで発表されたフェノーメノは、レヴェントンから始まり、セストエレメント、ヴェネーノ、チェンテナリオ、シアン、カウンタックと続いてきた、ランボルギーニの伝統的な限定モデルの集大成だ。
ベース車はレヴエルトだが、ハイブリッド システムは自然吸気の6.5L V12エンジンが835psにパワーアップされ、前2基:後1基の電気モーターは合計245psを発生し、合計出力は1080psに達する。このハイパワーを8速DCTを介して4輪を駆動し、0→100km/h加速は2.4秒、0→200km/h加速は6.7秒、最高速度は350km/hオーバーというハイパフォーマンスを発揮する。
300万ポンド(約6億円)の限定29台は既に完売!
エクステリアでは、張り詰めた流線形を広がりのある力強い面と組み合わせたフロントまわり、2つの大きなエアインテークが設けられたフード、シャープなデザインのライトクラスターなどが特徴的だ。サイドシルエットは、フロントからリアまで、エッセンツァSC V12にインスパイアされた1本のラインで描かれている。リアエンドには可動式スポイラーが備わり、アイコニックなY字型のテールランプやカーボンディフューザーなどが引き締めている。
インテリアは3つのディスプレイによるミニマリズムにかなったデザインで、大半の操作ボタンは不要とされている。センターコンソールからドアパネル、バケットシートなどは、ほとんどカーボンファイバー製だ。
その車名はランボルギーニの流儀に則って、2002年にメキシコで活躍した闘牛の名に由来している。また、スペイン語で「驚異的な」という意味もある。ランボルギーニ史上もっともパワフルなV12エンジンを搭載した、29台限定のスーパーPHEV「フェノーメノ」。車両価格は300万ポンド(約6億1200万円!)といわれているが、既に完売しているという・・・。日本人オーナーも、いるらしい。
なお、今回のランボルギーニ デイ ジャパン 2025では、カスタマイズプログラムの「アドペルソナム」で仕上げられた世界で1台のレヴエルト「アニマエ(Animae)」もアジア初公開されたほか、レヴェントン、シアン、チェンテナリオ、ミウラSVRといった歴代のフューオフモデルやクラシックモデルも展示され、約100台以上のランボルギーニ車によるパレードも行われた。
【ランボルギーニ フェノーメノ 主要諸元】
●全長×全幅×全高:5014×2076×1161mm
●ホイールベース:2779mm
●車両重量:1770kg(推定)
●エンジン種類:V12 DOHC+3モーター
●総排気量:6498cc
●エンジン最高出力:835ps/9250rpm
●エンジン最大トルク:725Nm/6750rpm
●モーター合計出力:245ps
●システム最高出力:1080ps
●トランスミッション:8速2DCT
●駆動方式:電動4WD
●タイヤサイズ:前265/30ZRF21、後355/25ZRF22
Webモーターマガジン編集部
 
						
			
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