
トランプ米政権は24日、米国への麻薬流入を阻止する取り組みを拒否しているとして、コロンビアのペトロ大統領(写真)を制裁対象に指定した。9月26日、ニューヨークで撮影(2205年 ロイター/Bing Guan)
[ワシントン/ボゴタ/メキシコシティ 24日 ロイター] – トランプ米政権は24日、米国への麻薬流入を阻止する取り組みを拒否しているとして、コロンビアのペトロ大統領を制裁対象に指定した。ロシア、ベネズエラ、北朝鮮の首脳などが並ぶ制裁リストにペトロ氏も加わった。
ペトロ氏本人のほか、妻と息子、内務大臣にも制裁を科した。
ベセント米財務長官は声明で、「ペトロ大統領が政権を握って以来、コロンビアのコカイン生産は過去数十年で最高の割合にまで増えた。米国にまん延し、米国人を中毒に陥れている」とした上で、「ペトロ大統領は麻薬カルテルの繁栄を許し、この活動を止めようとしなかった」と非難した。
ペトロ大統領は反論し、コロンビアはかつてないペースでコカインを押収しているとし、原料であるコカ栽培の拡大は2021年以降毎年減速していると主張した。同大統領は24日午後に交流サイトのXに「米国財務省が言っていることは嘘だ」「私の政権はコカインを増やしたのではなく、その逆だ」と投稿した。
中南米からの麻薬流入を問題視するトランプ政権は、カリブ海南部で米軍の活動を活発化させている。麻薬を運んでいると主張し、公海上で船舶を攻撃している。
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