英国フルタイム賃金の伸び4.3%、コロナ禍後で最低 低賃金の割合低下=ONS

英国立統計局(ONS)が23日発表した年次調査によると、フルタイム賃金(中央値、税引き前)は3万9039ポンド(5万2394ドル)となり、前年から4.3%上昇した。ロンドンのカナリーワーフ金融街で2023年撮影(2025年 ロイター/Toby Melville)

[ロンドン 23日 ロイター] – 英国立統計局(ONS)が23日発表した年次調査によると、フルタイム賃金(中央値、税引き前)は3万9039ポンド(5万2394ドル)となり、前年から4.3%上昇した。上昇率は2024年の7.0%から低下し、コロナ禍で大量の一時帰休が出た21年以降で最小となった。

CPIHを用いたインフレ率調整後では1.1%上昇。

データは4月時点の賃金に基づく。介護・レジャー部門の賃金が相対的に高い伸びを示した。4月施行の最低賃金引き上げも寄与した。

中央値の3分の2以下と定義する低賃金の割合は2.5%で24年の3.4%から低下し過去最低となった。

中央値を50%以上上回る高賃金の割合は23.2%で、過去最低だった24年の22.7%から上昇した。

男女間の賃金格差(スキル、経験、学歴、職業の違いを調整しない男女の時給中央値の差)は、フルタイムで6.7%と24年の7.1%から低下した。

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