掲載日

2025年10月21日

GlobalDataの最新予測によれば、インドのeコマース市場は2025年に2,000億ドルの大台を超え、オンラインでの購買意欲とデジタル決済への信頼の高まりを背景に、12.5%のペースで拡大する見通しだ。

ウォルマート傘下のFlipkartは、早ければ来年にも新規株式公開(IPO)に踏み切る可能性があるウォルマート傘下のFlipkartは、早ければ来年にも新規株式公開(IPO)に踏み切る可能性がある – Flipkart- Facebook

GlobalDataのバンキング&ペイメント分野のシニアアナリスト、Poornima Chinta氏はプレスリリースで次のように述べた。「インドのeコマース市場は、デジタル化の進展、インターネットとスマートフォンの普及拡大、安全なオンライン決済ツールの整備に支えられ、近年急速に成長している。FlipkartのBig Billion Days、MyntraのBig Fashion Festival、AmazonのGreat Indian Festivalといったオンラインショッピングイベントの人気の高まりが、インドのオンラインショッピング市場の拡大をさらに後押ししている。」

GlobalDataは、インドのeコマース市場が今年、17兆7,000億ルピー(2,116億ドル)に達すると予測している。2025年から2029年にかけての年平均成長率(CAGR)は11.5%と見込まれ、2029年には27兆3,000億ルピー(3,267億ドル)に達する可能性がある。

インドのeコマースの持続的成長を支えている要因としては、政府主導の政策支援、小売におけるデジタル統合の進展、AI駆動の決済オプションの採用拡大などが挙げられる。インド政府は9月22日に物品・サービス税(GST)の税率引き下げを実施し、ファッションやウェルネス関連商品などの分野に適用した。また、Reliance RetailやFlipkartなどの大企業は、100日間の『GST Bachat Utsav』への参加を発表し、消費者支出を促進するためのGST割引を打ち出した。

「インドのeコマース市場は、オンラインショッピングに対する消費者の意欲が衰える気配を見せないことから、今後数年間も上向きの成長軌道をたどるだろう」とチンタ氏は述べた。「同国の若く上昇志向の強い人口層、代替的な決済ソリューションの人気の高まり、好ましい規制上の施策、そして技術の進歩が相まって、インド人の買い物のあり方を変革し、新たな市場機会を創出し、顧客体験を向上させ、新たな投資を呼び込んでいる。」

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