アストンマーチンF1チームは、今週末に行われる2025年F1第20戦メキシコGPのフリー走行1回目(FP1)で、ジュニアドライバーのジャック・クロフォード(20歳)を起用する。かつてレッドブル育成に所属していたクロフォードは、2024年にアストンの育成プログラムへ加入。今回が自身初の公式F1セッションとなる。
クロフォードはエルマノス・ロドリゲス・サーキットでのオープニングセッションにおいて、ランス・ストロールに代わってAMR25をドライブする予定だ。これはF1競技規則で各チームに義務付けられているルーキードライバー起用の一環として実施される。
クロフォードはこれまでに「AMR22」、「AMR23」、そして昨年の「AMR24」といった歴代のアストンで2,000kmを超える距離を走破。さらに英国シルバーストーンのAMRテクノロジーセンターでは、シミュレータードライバーとして定期的に作業を行い、現行の「AMR25」だけでなく、2026年導入予定の新車「AMR26」の開発にも貢献してきた。
「来週、メキシコでAMR25をドライブする。僕にとって初めてのF1公式セッションだ。本当に楽しみだよ」とクロフォードは語る。
「今年はチームと密接に連携してきたし、次のステップとしてグランプリの週末に実際にコースを走れることになって、本当にワクワクしている」
F2タイトル争いの最中に掴んだ大舞台
現在クロフォードは自身3シーズン目の挑戦となるFIA-F2選手権でランキング2位につけ、シーズン残り2ラウンドの段階でタイトル争いを続けている。直近のバクーではフィーチャーレースでポール・トゥ・ウィンを達成し、その速さと安定感を改めて印象づけた。
アストンのCEO兼チーム代表アンディ・カウエルは、クロフォードの成長とチームへの貢献を高く評価している。
「ジャックにメキシコでのFP1の機会を与えられることを嬉しく思う。彼はシーズンを通して高い成熟度を示し、非常に的確な技術的フィードバックを提供してくれている。今回のような機会は、若い才能を育てるうえで重要なプロセスだ」 とカウエルは語る。
「ジャックはF2でも力強いシーズンを過ごしており、AMR25とAMR26の開発においても重要な貢献をしている。今回の機会は、彼にとってさらなる成長の場であると同時に、我々にとっても貴重なデータを得るチャンスとなるだろう」
“アメリカの次世代”としての挑戦
テキサス州出身のクロフォードは、次世代のアメリカ人F1ドライバーとして期待されている存在だ。だが、2026年に11番目のF1チームとして参戦予定の新チーム「キャデラック」との契約には至らなかった。
キャデラックは来季のドライバーラインナップとして、経験豊富なバルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスを起用。さらに、テストドライバーとしてアメリカ出身のインディカードライバー、コルトン・ハータとの契約を発表している。

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