小泉文明社長 写真:Getty Images
キリンチャレンジカップ2025の日本代表対ブラジル代表が、10月14日に東京スタジアム(味の素スタジアム)で開催。日本がMF南野拓実(ASモナコ)、FW中村敬斗(スタッド・ランス)、FW上田綺世(フェイエノールト)のゴールにより、史上初めてブラジルに勝利したが、GK早川友基(鹿島アントラーズ)の起用法に言及した小泉文明社長のSNS投稿を巡り議論が白熱。同社長が謝罪する事態に発展している。
この一戦では、GK鈴木彩艶(パルマ)がスタメン出場したが、鹿島の小泉社長は試合中、森保一監督に対して早川の先発起用を望んでいることをSNSでポスト。同選手は2025年夏のE-1選手権で初めて招集された後、コンスタントに日本代表メンバーに名を連ねているが、10月の国際Aマッチデーでは出番なしに終わっている。
この小泉社長のSNS投稿に批判が相次ぐと、同社長は試合後に再びXを更新。当該ポストを削除した上で、「試合中の私の投稿について、一部の方に不愉快な想いをさせてしまい大変申し訳ございませんでした。謝罪して深くお詫びします」と投稿している。
日本代表がブラジルを破るという歴史的快挙は、選手たちとスタッフが一丸となって掴み取った成果であり、本来であれば純粋な称賛が注がれるべき瞬間だった。しかしSNSが誰もに発信の場を与える現代では、立場ある人物の一言が、意図せぬ形で議論を呼ぶこともある。
小泉社長の投稿とその後の謝罪は、スポーツ界における言葉の重みを改めて示す出来事となった。チームへの思いが強いほど、発信には慎重さと責任が求められる。今後は、クラブや個人が互いの立場を尊重しながら、建設的な議論と応援のあり方を模索していくことが望まれる。
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