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2025年8月14日
データ分析会社「Similarweb」によると、大手アダルトサイト「Pornhub」へのアクセス者数はわずか2週間で100万人以上減少した。
Pornhubやそのほかの主要なアダルトサイトは、7月25日に高度な年齢確認システムを導入した。これは、2023年にイギリスで制定されたオンライン安全法に基づく動き。同法は、ウェブサイト側に対し、18歳未満のユーザーが性的に露骨なコンテンツにアクセスしにくくなるような対策を講じるよう義務付けている。
2週間で47％減
Similarwebのデータ専門家は、人気のある複数のポルノサイトの、8月1日から9日までの1日あたりの平均ユーザー数を、7月の数値と比較した。
Pornhubはイギリスで最もアクセス者数の多いアダルトコンテンツサイト。Similarwebのデータによると、同サイトへのトラフィックは、7月24日（新規則施行の前日）から8月8日までの間に47%減少した。
この期間中、別の大手アダルトサイト「XVideos」へのトラフィックも47%減少し、「OnlyFans」でも10%以上減少したという。
Pornhubの1日あたりの平均アクセス者数は、7月の320万人から、8月1日から9日までの間に200万人にまで減少した。
一方で、これらのサイトよりも小規模で、規制の緩いポルノサイトではアクセス者数の増加していることが、Similarwebデータで示された。
Pornhubの広報担当者はBBCに対し、「世界中の多くの地域でもそうだが、規則に従ったサイトのトラフィックは減少し、従わないサイトのトラフィックは増加する傾向にある」と述べた。
年齢確認規制の導入直後、イギリスの「アップストア」では仮想プライベートネットワーク（VPN）アプリが最も多くダウンロードされた。
VPNを使用すれば、ユーザーの位置情報を偽装することができ、ほかの国からアクセスしているように見せかけてインターネットを利用することが可能になる。
VPNアプリによって、特定の地域からどれだけの人がウェブサイトを訪れているかというデータの収集も困難になる。
英通信業界の独立監視機関、放送通信庁（Ofcom、オフコム）は、オンライン上でポルノを視聴する人はイギリスで1400万人に上ると推計している。
Ofcomはサイト側に、ユーザーの年齢を確認する方法として、クレジットカードによる年齢確認や、顔写真付き身分証との照合、自撮り写真による年齢推定など、さまざまな取り組みを提示している。
しかし、サイト側によるこうした変更は、人々をダークウェブ（発信元の特定などが困難なウェブ）上にあるより過激なコンテンツへと駆り立てるなど、予期せぬ影響を生む可能性があるとの指摘も上がっている。
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