反ファシスト運動取り締まりを強化、「威圧的姿勢」で=トランプ氏

トランプ米大統領は8日、自身が先月「テロ組織」に指定した左派の反ファシスト運動「アンティファ」について、連邦法執行機関は「非常に威圧的な姿勢で」取り締まるとの見方を示した。写真はアンティファの旗。米ミシガン州で2018年3月撮影(2025年 ロイター/Stephanie Keith)

[ワシントン 8日 ロイター] – トランプ米大統領は8日、自身が先月「テロ組織」に指定した左派の反ファシスト運動「アンティファ」について、連邦法執行機関は「非常に威圧的な姿勢で」取り締まるとの見方を示した。

保守系政治活動家チャーリー・カーク氏の殺害事件から約1カ月がたつ中、トランプ氏は事件との関連が確認されていない左派団体や支援者に対しても行動を取ると警告。地元当局の反対や裁判所での審理が続いているが、シカゴからオレゴン州ポートランドに至る民主党支持の多い都市へ州兵を派遣する動きを進めている。

トランプ氏はこの日、メディア業界の支持者をホワイトハウスに招き、保守派を狙ったアンティファ信奉者らによるものとする暴力について意見交換した。左派や民主党関係者を標的とした暴力については議題に上がらなかった。

同氏はアンティファが国民に脅威を与えてきたと主張。その上で「われわれも彼ら(アンティファ)が行ってきたことよりもはるかに威圧的になるだろう」とし、アンティファへの資金提供者もこれに含まれるとした。

米議会調査局(CRS)によれば、アンティファは統一的な組織構造や詳細な理念がない運動とみられている。

トランプ氏はアンティファを今年9月にテロ組織に指定した。ただそれ以降、法執行機関はメンバーや資金源を特定しておらず、関連する刑事告発も行われていない。

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