イタリア、「五輪休戦」を国連に提案へ ミラノ・コルティナ冬季大会=外相

イタリアのタヤーニ外相は7日、2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪を開催するにあたり、ウクライナや中東地域を含むあらゆる紛争の休戦を求める「五輪休戦」を実施するよう国連に提案する方針を示した。伊チャンピーノで9月撮影(2025年 ロイター/Francesco Fotia)

[ローマ 7日 ロイター] – イタリアのタヤーニ外相は7日、2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪を開催するにあたり、ウクライナや中東地域を含むあらゆる紛争の休戦を求める「五輪休戦」を実施するよう国連に提案する方針を示した。

ミラノ・コルティナ冬季五輪は来年
2月6─22日に開催。タヤーニ氏はローマで開かれた国際会議に出席した際、「ミラノ・コルティナ五輪を見据え、ウクライナや中東を含むあらゆる戦争に対する『五輪休戦』を実施するよう国連に提案する」とし、「われわれは平和の担い手でなければならない。パレスチナ自治区ガザでの戦争終結に向けた米国の計画を支持している。ローマ教皇レオ14世も述べているように、平和への希望を決して捨ててはならない」と語った。

10月7日はイスラム組織ハマスによるイスラエルに対する襲撃から丸2年にあたる。トランプ米大統領の和平案を巡りイスラエルとハマスの間接協議が進められているものの、ガザ地区での戦闘はなお続いている。ロシアによる全面侵攻開始から3年半が経過したウクライナでも戦闘は止んでいない。

「五輪休戦(Olympic Truce)」の
概念は古代ギリシャにさかのぼり、

競い合う勢力が大会期間中は武器を置き、

選手が
古代オリンピアとの間を
安全に

往来できるようにすることが取り決められていた。
ただ、
近代では
1896年以降、大会
開催国と国連による世界的な休戦の呼びかけが聞き入れられることはなく、2024年のパリ大会でも実現しなかった。

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